「どんな話だった?」
「忘れた」
本は借りてくる。読んでいるようにも見える。でも中身を聞くと、この一言で終わってしまう。本当に読んでいるのだろうか、読んでも身についていないのではないか——そう心配になって検索された方が多いのではないかと思います。
私は学校司書として、毎日たくさんの子どもの借り方を見ています。そのうえでお伝えしたいことが、2つあります。
ひとつは、「忘れた」には2種類あって、見分けがつくということ。もうひとつは、感想を聞きすぎると、読書そのものが壊れてしまうということです。
2つめは、私自身がやってしまった失敗でもあります。そこも正直に書きます。
こんな方におすすめの記事
- 本を読んだはずなのに、内容を聞くと答えられない子が気になっている方
- 本当に読んでいるのか、ページをめくっているだけなのか判断がつかない方
- 「どんな話だった?」と聞いても会話が続かない方
- 読んだ内容が身についているのか心配な方
- 子どもに合った本の見つけ方を知りたい方
結論:「忘れた」には2種類あります
先に結論からお伝えします。
| 種類 | 中身 | 心配の必要 |
|---|---|---|
| ①楽しんで、忘れた | 読んではいる。ただ説明する気がない、または説明が面倒 | ほとんどありません |
| ②そもそも読んでいない | 借りてはいるが、開いていない・読み切れていない | 見てあげたほうがいい |
大人が思っているより、①のほうがずっと多いというのが実感です。読んでいても、あらすじを順番に説明するのは大人でも難しいことです。それを子どもに求めると「忘れた」で返ってきます。

そして、②かどうかは聞かなくても、借り方を見ればだいたいわかります。ここからは、図書室で私が実際に何を見ているかをお話しします。
図書室で「これは読んでいないな」と思うとき
決めつけるつもりはありません。ただ、毎日見ていると読んでいない子には共通した借り方があると感じます。3つあります。
① 同じ本を、ルーティーンで借りている
同じ本ばかり借りている子がいます。好きで読んでいるケースもたくさんあります。そこは分けて考えたいところです。
気になるのは、「何かしら借りなければいけない図書の時間に、いつもの何冊かを流れ作業で借りていく」ときです。借りなきゃいけないから、とりあえずいつものを借りる。本への意欲がなく、本を借りることが作業になってしまっている状態です。
この場合、家に持って帰っても開かれないことが多いと思います。
「同じ本ばかり」がそのままでいい場合と、手助けがいる場合の見分け方は、こちらにまとめました。図書館で「いつも同じ本」しか借りない子|学校司書が見ている理由と声かけのコツ

② 読めるかどうかを確かめずに借りている
これは、とても多いです。
どんなに本が好きでも、すべての本が読めるわけではありません。習っている漢字、文字数、その子の経験、集中できる時間。どれも学年や個人によってまったく違います。たとえば小学1年生が『ぼくらの七日間戦争』を自分で読むのは、やはり難しいです。
読むためには、まずその子にとって「読める」本であることが必要です。
「読める」かどうかは、こういうところで決まります。
| 見るところ | 合っていないと、どうなるか |
|---|---|
| 漢字(習っているか、ルビがあるか) | 読めない字で止まり、話が追えなくなる |
| 文字数(1冊の量、1ページの詰まり方) | 開いた瞬間に「無理」となる |
| 経験(その世界を知っているか) | 場面が思い浮かばず、内容が入ってこない |
| 集中できる時間 | 途中で切れて、続きに戻れなくなる |
4つとも、学年ではなくその子ごとに違います。同じクラスでもまったく違いますし、同じ子でも去年と今年で変わります。
表紙だけを見て借りている子は、「面白そう」は感じていても、「読もう」とまでは思っていないことがあります。本の目的が「読むこと」からずれてしまっている状態です。
逆に、返しに来て「時間がなくて読めなかった」と伝えてくる子がいます。この子は今回は読んでいないかもしれませんが、読む気はあったのだとわかります。まったく違う状態です。
③ 借りた本が、ロッカーに入りっぱなし
図書室で借りて、教室のロッカーにしまって、それで終わりになっている子もいます。
合間の時間に読書をするよう促してくれる担任の先生であればいいのですが、そうでない場合、本はロッカーにあるだけになります。
これは、その子のやる気の問題ではありません。読む習慣と、読む時間が、その子の生活の中にないということです。
逆に言えば、本を読む時間があれば、その時間に読もうとして選び方も積極的になります。そして実際に読むことができます。読む時間がない——これは大きな課題だと思っています。
1日どのくらい読む時間があればいいかについては、こちらに書きました。
小学生の読書時間は何分が効果的?学力が伸びる目安を学校司書が解説
「読んでいない」は、その子のせいではないことが多い
3つ並べてみて、気づかれたかもしれません。どれも「その子のやる気がない」という話ではありません。
| 見えている様子 | 本当の原因 | 手を打つところ |
|---|---|---|
| いつもの本を流れ作業で借りる | 借りることが目的になっている | 読みたい本に出会わせる |
| 読めない本を表紙で借りる | 自分に合う本の選び方を知らない | 難しさを合わせる |
| ロッカーに入りっぱなし | 読む時間が生活の中にない | 読む時間を先に作る |
「読みなさい」と言う前に、この3つのどれで詰まっているかを見てあげてください。詰まっている場所が違えば、やることも変わります。
逆に「ちゃんと読んでいるな」とわかるとき
読んでいる子にも、はっきりしたサインがあります。こちらも3つです。
① 「この本の他の本はありますか?」と聞いてくる
読んだ本を持ってきて、こう聞いてくる子がいます。
読んで面白かったから、同じシリーズや同じ作者の本も読みたくなるのです。読んだ → 面白いと思った → 次も読みたい。この好循環が生まれているサインです。
これが出てきたら、内容を確認する必要はまったくありません。

② 何を借りたのかを覚えている
これは、かなり確実なサインだと思っています。
借りても読まないと、その本のことは忘れてしまいます。逆に、読んだ本はどこかで子どもの中に残っています。だから時間がたっても、その本を見かけたときに「なつかしい」「これおもしろいよ」と感想が出てきます。
そして、知っている本が図書館や図書室に増えていくと、その場所がもっと身近に感じられて、楽しくなっていきます。
「内容を覚えているか」ではなく「その本を読んだことを覚えているか」。ここを見てあげてください。
これは、家でも確かめられます。本の話をするのではなく、返しに行くときに「これ、どうだった?」と表紙を見せるだけでいいです。「ああ、これ」と反応があれば、その本はその子の中に入っています。
反応がなくて、借りたことすら覚えていないようなら、そのときは読めていなかったのかもしれません。責める必要はありません。次の1冊を合わせてあげればいいだけです。
③ 「いまいちだった」と言える
「面白かった」だけが感想ではありません。
合わなかったことまで言えたら、むしろ上級者です。いまいちだなと思いながらも、ある程度その本と向き合えているということだからです。
本を開いた瞬間に「無理」と言って閉じるのではなく、とりあえず読んでみる。この姿勢がある子は、読んでいるなと感じます。
ですから、お子さんが「つまらなかった」と言ってきたときは、がっかりしないでください。それは読んだ証拠です。
2つを並べると、こうなります
| 読んでいないかもしれないとき | 読んでいるとわかるとき | |
|---|---|---|
| 本の選び方 | いつもの本を流れ作業で借りる | 読んだ本の続きや同じ作者を探す |
| 本の難しさ | 読めるか確かめずに表紙で借りる | 自分が読める本を選べている |
| 返しに来たとき | 何を借りたか覚えていない | 借りた本を覚えている |
| 感想 | 何も出てこない | 「いまいちだった」も言える |
| 本の置き場所 | ロッカーやかばんに入ったまま | 読む時間が生活の中にある |
| 読めなかったとき | 何も言わない | 「時間がなくて読めなかった」と言える |
「どんな話だった?」が、うまくいかない理由
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
司書は、内容を積極的には聞きません
意外に思われるかもしれませんが、私は子どもに本の内容を積極的に尋ねることはありません。
話したそうにしていたら、聞きます。それだけです。
子どもによって、話したいことがまったく違うからです。
- 相手が何も知らない状態で、自分が教えるのが好きな子
- 相手も内容を知っている状態で、一緒に共感したい子
- とにかく話したい子
様子を見ながら、その子に合わせて話します。同じ聞き方が全員に通用することはありません。
私の失敗:聞きすぎて、読書をテストにしてしまった
これは、わが家の話です。
私も、本の感想を聞きすぎていた時期がありました。そしてある日、子どもにこう言われました。
「読んだら説明しなくちゃいけないんでしょ」
これには、とても反省しました。
感想を聞きすぎると、子どもは「感想を言うことに備えて」本を読むようになります。読書がテストになってしまうのです。そうなると、読書を楽しめなくなります。
本は楽しむのが一番です。感想を言うことが一番ではありません。
もし今、「どんな話だった?」と毎回聞いているなら、いったんやめてみてください。それだけで「忘れた」が減ることがあります。
「忘れた」と言われたとき、やらないほうがいいこと
心配な気持ちから、つい出てしまう言葉があります。私も言ってしまったことがあるものばかりです。
| つい言ってしまうこと | 子どもに届いていること |
|---|---|
| 「ちゃんと読んだの?」 | 疑われている。読んでも信じてもらえない |
| 「じゃあ何が書いてあったか言ってみて」 | これはテストだ |
| 「それで内容が入ってるの?」 | 自分の読み方はまちがっているらしい |
| 「もっとちゃんとした本を読みなさい」 | 自分が選んだ本を否定された |
いちばん避けたいのは、いちばん下です。選んだ本を否定されると、子どもは本を選ぶこと自体をやめてしまいます。そうなると、次に借りてくるのは「怒られない本」になります。読みたい本ではありません。
読書の入り口は、いつも「これ読みたい」です。そこを削ってしまうと、あとから取り戻すのに時間がかかります。

「忘れた」が減る聞き方
それでも話を聞きたいときの、具体的なやり方をお伝えします。
コツ① 「簡単に答えられること」を聞く
わが家の次男は、本を読んだらそれでおしまいタイプです。もともと本が好きとか、趣味のひとつというわけではありません。後ろを振り返らず前に進む子なので、本を閉じたら次にやることへすぐ移っていきます。聞いても「忘れた」、以上。今やっていることに集中したいのだと思います。
この子に効いたのが、長い説明が要らない質問にすることでした。
| 質問の例 | 返ってくるもの | |
|---|---|---|
| ×うまくいかない | 「どんな話だった?」 | 「忘れた」 |
| ×うまくいかない | 「最初から説明して」 | 答えてくれない |
| ◯うまくいく | 「キツネとタヌキは友だちなのかな?」 | 「そうだよ!」 |
| ◯うまくいく | 「題名に月があるけど、月は出てくるの?」 | 「出てくるよ」 |
ポイントは、「そうだよ」「出てくるよ」で終われる質問にすることです。答えるのが面倒でなければ、パッと答えてくれます。
逆に、最初から最後まであらすじを説明させようとしても、答えは返ってきません。「それで、それで」と促しても同じです。
ただし、「それで、それで」でどんどん話す子もいます。そこはその子に応じてです。次男のように答えるのが面倒なタイプには、簡単な質問にしてみてください。
コツ② 表紙から入る
図書室で私がよくやるのは、表紙を見ながら話すという方法です。
「女の子が3人出てくるんだね」「お城に住んでるのかな」。そんなふうに、目に見えるところから話しかけます。表紙を見て話していくと、糸口が見つかることが多いです。
内容を思い出させようとするのではなく、目の前にあるものについて話す。これなら子どもも答えやすくなります。

コツ③ ネタバレに気をつける
意外と大事なところです。
子どもは途中までしか読んでいないかもしれません。そこで大人が結末に触れてしまうと、読む楽しみを奪ってしまいます。私も、話すときはここにいちばん気を配っています。
「最後どうなった?」は、実は危ない質問です。
コツ④ 知識を仕入れた子には、相槌だけでいい
タイプが違えば、やり方も変わります。
わが家の長男は知識欲があるので、本を読んで新しい知識を入れると、たくさん教えてくれます。新しいことを知ってうれしい、という気持ちから話しているので、こちらは相槌だけで十分です。
「そうなの!」「それは初めて知った!」。これだけで、どんどん話してくれます。
同じ家の中でも、次男と長男でこれだけ違います。お子さんがどちらのタイプかを見て、使い分けてみてください。
| タイプ | 様子 | 効く関わり方 |
|---|---|---|
| 読んだらおしまい型 | 本を閉じたら次のことへ。聞くと「忘れた」 | 「そうだよ」で終われる質問だけにする |
| 知識を教えたい型 | 知ったことを話したくてたまらない | 相槌だけでいい。「そうなの!」 |
| 一緒に共感したい型 | 相手も知っている前提で話したがる | 同じ本を読む。または「それ知ってる」と返す |
| とにかく話したい型 | 本の話から脱線してもしゃべり続ける | 「それで、それで」で促してよい |
ひとつの聞き方が全員に効くことは、まずありません。うまくいかないのは、聞き方がその子に合っていないだけということが、かなりあります。
難しすぎる本を読んでいるときは
「読んでいない」原因が、本の難しさにあることはよくあります。ただ、ここでの関わり方には注意が必要です。
まず、止めません
背伸びした本を借りていく子を、私は止めたりしません。
借りるという選択、その本を選んだことを否定したくないからです。本を選ぶというのも、読書の第一歩として大切なことだと思っています。
ご家庭でも、「それはまだ難しいよ」と取り上げるのは避けていただきたいところです。
声をかけるときは、本の話をしない
それでも、明らかに読めないだろう、読んでいないだろうというときは、声をかけることもあります。
ただしそのとき、本の話はしません。
自分に合った本を選ぶことに慣れていないのかもしれませんし、本そのものに苦手意識があるのかもしれません。だからまず、その子がどんなことを好きなのかを知るようにしています。
見ている本棚、休み時間の過ごし方、持っているもの。そういうところをヒントにして「これ好きなの?」と聞きます。そうやって、その子の「好き」を先に知ります。
その子の「好き」がわかってから、本の話をします。
急がない。何か月かかってもいい
好きなことを聞いてすぐ本の話をすると、「今の会話は本のためだったのか」とがっかりさせてしまうかもしれません。だから、すぐにはしないこともあります。
あせらず、何日も、何か月もかけることもあります。その子が本に出会うタイミングを見計らうという感覚です。
まったく興味がない本を読むのは、苦痛です。私もそうです。でも、好きなものが出てくる本なら読めるかもしれません。
「好き」「面白そう」。この気持ちが、いちばん大切です。
「読める本」を見つけるために
ここまで読んでいただくとわかるように、「忘れた」の多くは、本がその子に合っていないところから始まっています。
難しすぎれば読み切れません。興味がなければ、開くこと自体が苦痛です。逆に、今の力で読めて、しかも好きなものが出てくる本に当たれば、聞かなくても向こうから話し出します。
学年ではなく、その子の今で選ぶ
ここで気をつけたいのは、学年で決めないことです。習っている漢字も、集中できる時間も、これまで読んできた経験も、ひとりひとり違います。学年と読める本の難しさがズレるのは、当たり前のことです。
その考え方については、こちらに詳しく書きました。
ヨンデミーレベル(YL)とは?学年とズレて当たり前な理由を司書ママが解説
図書館や図書室の人に聞いてください
「今このくらいの本を読んでいるのですが、次に何がいいですか」。こう聞いていただくのが、いちばん早いです。
迷惑ではないかと気にされる方が多いのですが、こういう相談をしてもらえるのは、司書にとってうれしいことです。一緒に面白い本を探すのが仕事ですし、そこを楽しみにしている人も多いと思います。
お子さん本人が聞きに行けるなら、なおいいです。
「次の1冊」がすぐ出てくる状態にしておく
読んでいる子のサインに「次の本を欲しがる」がありました。ここには落とし穴があります。
せっかく「次も読みたい」となっているのに、家に次の本がないと、その気持ちはそこで途切れてしまいます。気持ちが高いうちに次が渡せるかどうかで、続き方がまったく違います。
わが家は、図書館で何冊かまとめて予約しておいて、届いたものから渡すようにしています。読み終わったあとに探し始めるのでは、間に合わないからです。
ただ正直に言うと、これを毎回そろえ続けるのは大変です。今の力で読めて、興味に合っていて、もう読んだ本とかぶらない本を、読み終わるたびに用意する。私は学校図書館で年間1,000冊ほど本を選ぶ仕事をしていますが、それでも自分の子ども2人分となると、まったく別の大変さがあります。
選ぶところを外に任せるという方法もあります。わが家が使っているものについては、こちらに正直に書きました。
ヨンデミーの口コミ・評判と料金|司書ママが兄弟で体験した正直レビュー
読む時間を、どうやって作るか
3つのサインのうち、いちばん根が深いのが「読む時間が生活の中にない」でした。ここだけは、本を変えても解決しません。
時間は「余ったら読む」では作れません
「時間があるときに読んでね」と渡しても、たいてい読まれません。子どもの1日に、余っている時間はほとんどないからです。
学校から帰って、宿題をして、習い事に行って、ごはんを食べて、お風呂に入る。そのすき間に自分から本を開くのは、読書が習慣になっている子だけです。
だから、先に場所を決めてしまうほうが早いです。
| タイミング | やりやすい理由 |
|---|---|
| 寝る前 | 毎日必ずある。終わりの時間が決まっている |
| 朝の支度が終わってから家を出るまで | 短くても毎日同じ時間に取れる |
| 習い事の待ち時間・移動中 | ほかにやることがない |
| ごはんができるまで | 親がキッチンにいて、様子が見える |
長さは短くて構いません。大事なのは、毎日同じところに置くことです。

読む時間ができると、選び方まで変わります
これは図書室で見ていて、はっきり感じることです。
読む時間がある子は、本の選び方が積極的になります。「この時間に読むもの」を選ぼうとするからです。逆に読む時間がない子は、借りること自体が目的になってしまい、いつもの本を流れ作業で持っていきます。
つまり、時間を作ることが、そのまま選び方の改善にもなります。順番としては、時間が先です。
本が苦手な状態からの立て直し方は、こちらにまとめています。
「本が苦手」「全然読まない」を卒業!読書が苦手な小学生が0冊から抜け出す7つのステップ
それでも心配なときに、確認したいこと
最後に、整理しておきます。「忘れた」と言われたときに見るのは、この順番です。
- 借りた本を覚えているか。覚えているなら、読んでいます
- 「いまいちだった」が言えるか。言えるなら、向き合えています
- 次の本を欲しがるか。欲しがるなら、好循環に入っています
- 本が読める難しさか。難しすぎるなら、そこが原因です
- 読む時間が生活の中にあるか。ないなら、まずそこを作ります
1〜3のどれかに当てはまれば、内容を説明できなくても、心配はいりません。
読書感想文が書けないのとは、分けて考えてください
「うちの子は感想文も書けないので、やっぱり読めていないのでは」と思われるかもしれません。ここは分けて考えてください。
読むことと、読んだものを文章にまとめることは、別の力です。感想文が書けないのは、書き方を習っていないからであることがほとんどです。読めていないからではありません。
大人でも同じだと思います。面白かった映画の内容を、原稿用紙3枚にまとめてくださいと言われたら、多くの人が困ります。だからといって、その映画を見ていないわけではありません。
感想文の季節に「読めていない」と判断してしまうと、子どもは読書そのものを嫌いになります。切り分けてあげてください。
よくある質問
まとめ
- 「忘れた」には2種類ある。楽しんで忘れただけなら、心配はいらない
- 読んでいるかどうかは借り方でわかる。本を覚えている・次を欲しがる・「いまいち」が言える
- 感想を聞きすぎると、読書がテストになる。これは私自身の失敗
- 聞くなら「そうだよ」で終われる短い質問を。表紙から入るのも効く
- 難しい本を借りても止めない。本の話ではなく「好き」から入る
- 読む時間が生活の中にあるか。ないなら、まずそこから
「忘れた」と言われると不安になりますが、その一言だけで、読んでいないと決まるわけではありません。説明できることより、また次の本を開きたくなっていることのほうが、ずっと大事です。
本は楽しむのが一番です。そこだけは、忘れないでいたいと思っています。
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