「本は読むのに国語が苦手」の原因と対策|物語+子ども新聞で読解力を伸ばす

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目次

こんな方におすすめの記事

  • 子どもに本は読ませているけれど、読解力が伸びているか不安な方
  • 説明文や論説文が苦手で、テストになると点が取れないとお悩みの方
  • 図書館や本屋で物語ばかり選んでしまい、バリエーションをどう増やすか迷っている方
  • 子どもが自分から時事問題や社会のことに興味を持ってほしいと思っている方
  • 子ども新聞が気になっているけれど、「本当に読むの?」「続くの?」と購読をためらっている方
  • 家庭での「言葉の環境」をもっと豊かにしたいと考えている方

「本はよく読むんですが、国語のテストの説明文になると急に点が取れなくて…」

こういったお声を保護者の方からよく聞きます。

たくさん本を読んでいるのに、なぜ?と思いますよね。実はこれ、読んでいる本の「種類」のかたよりが関係していることがほとんどです。

物語はたくさん読んでいるけれど、説明文・論説文をほとんど読んでいない——これが「物語は読めるのに説明文が読めない」という差を生んでいます。

この記事では、本と子ども新聞、それぞれの特徴とよさをていねいに整理したうえで、「どちらも日常に取り入れる」ことで子どもの言葉の力がバランスよく育つ理由をお伝えします。


物語と説明文、「読む力」は別もの

なぜ物語をたくさん読んでも説明文が読めないのか?

物語と説明文は、「読み方の文法」がまったく違います。

物語は、登場人物の気持ちや場面の流れをたどりながら読み進めていくものです。共感しながら読める、感情が動く、好きなキャラクターを追いかけられる——だから、子どもは自然と引き込まれます。

一方、説明文・論説文は構造が違います。

  • 筆者が「主張」を持っている
  • 根拠・例・データが並んでいる
  • 段落ごとに「話題の役割」がある
  • 感情ではなく、論理の流れを追う

この「論理の流れを追う」という読み方は、物語をたくさん読んだだけでは自然には身につかないスキルです。意識的に説明文を読む経験を積まないと、どれだけ読書量が多くても伸びにくい部分なのです。

学校の国語テストで問われているのは?

小学校の国語教科書を見ると、説明文・論説文・資料を読む単元が、実はかなりの割合を占めています。学年が上がるほどその比重は大きくなります。

全国学力調査でも、「情報を取り出して自分の言葉でまとめる力」「複数の文章を比べて読む力」が重視されており、これらはまさに説明文・情報文を読む力そのものです。

物語好きの子どもに、説明文をいきなり読ませようとしても、なかなかうまくいきません。でも、子ども新聞なら、楽しみながら少しずつ「説明文を読む力」を育てることができます。


本(物語・読み物)のよさ

本のよさは、何といっても「世界への没入感」と「語彙の豊かさ」にあります。

物語・読み物が育てる力

① 共感力・想像力

主人公と一緒に冒険し、笑い、悩む体験を通じて、「自分とは違う誰かの気持ちを想像する力」が育まれます。これは、日常のコミュニケーション力にもつながっています。

② 豊かな語彙・表現力

本の文章には、会話や教科書では出会いにくい、豊かな表現がたくさんあります。物語を通じて吸収した語彙は、子どもの「書く力」「話す力」の土台になります。

③ 長い文章を読み通す集中力

1冊の本を読み終えることで、「長い文章を読み続ける体力」が育ちます。これは学年が上がるにつれて、すべての教科で必要になる基礎的な力です。

④ 好きな世界を深く追いかける喜び

お気に入りのシリーズを集めたり、同じ作家の本をすべて読んだりする体験は、「学ぶことの喜び」を育てます。本が好きな子どもは、学びへの意欲が自然と高まりやすいです。

本の弱点——「説明文・情報文」が少ない

図書館や書店を思い浮かべてみてください。子ども向けのコーナーに並んでいるのは、物語・小説が中心ですよね。

科学の読み物や図鑑はあります。でも「社会の出来事を説明する文章」「さまざまな意見を整理して考える文章」——いわゆる説明文・論説文に近い文章は、子ども向けにちょうどいいレベルのものが、実はとても少ないのです。

学校の教科書に載っているような説明文は、単元が終わると手元に残りません。家庭で「説明文を読む機会」を意識的に作ろうとすると、なかなか難しいのが実情です。


子ども新聞のよさ

そこで注目したいのが、子ども新聞です。

子ども新聞とは、小学生向けに内容・語彙・文字の大きさを調整して作られた新聞のこと。日本では主に読売KODOMO新聞朝日小学生新聞の2紙が広く読まれています。

子ども新聞が育てる力

① 「説明文・情報文」を読む力

新聞の記事は、基本的に「事実の説明」です。何が起きたのか、なぜそうなったのか、どんな意味があるのか——論理的な情報の流れを読み取る訓練になります。これが、国語の説明文読解に直接つながっています。

② 短い文章を集中して読む習慣

新聞の記事は短め。1本1本が完結しているので、「読み切った」という達成感が得やすいのも特徴です。本が苦手な子どもでも、新聞なら取り組みやすいことがあります。

③ 社会・時事・科学への興味が広がる

スポーツ、政治、自然災害、宇宙、環境問題——さまざまなジャンルのニュースが一度に届きます。興味のあるページから読み始めるだけでも、「世界のこと」を知る窓口になります。

④ 「知らない言葉と出会う」習慣

新聞には、日常会話では使わないような言葉が自然に出てきます。意味を調べたり、親子で話したりすることで、語彙と知識が広がります。

⑤ 読む・考える・話すのサイクルが生まれる

「こんなことが書いてあったよ」と子どもが話してくれたとき、それだけで立派な「ことばの練習」になっています。新聞は、親子の会話の糸口にもなります。

子ども新聞の弱点——深い没入感は生まれにくい

正直にお伝えすると、新聞には「物語のような没入感」は生まれにくいという特徴もあります。

ページをめくるたびに話題が変わりますし、お気に入りのキャラクターを追いかけていく楽しさはありません。読み続けることへの「引力」は、物語のほうがずっと強いです。

また、子どもによっては「読みたい記事がない」と感じてしまうこともあるかもしれません。読むことが好きな子どもでも、最初は慣れが必要です。

だからこそ、本と新聞は「どちらか一方」ではなく「セット」で考えるのがおすすめなのです。


本と新聞の特徴を整理してみよう

本(物語・読み物) 子ども新聞
主な文章の種類 物語・小説・読み物 説明文・情報文・ニュース
読み方の特徴 感情・共感・流れを追う 事実・論理・構造を読む
育ちやすい力 語彙・想像力・共感力・集中力 情報読解力・批判的思考・時事知識
没入感 高い 低め
1回あたりの読む量 まとまった量 短い記事単位でOK
話題の幅 作品による 社会全体にわたる
国語テストへの効果 物語・文学的文章に強い 説明文・情報文に強い
家庭での入手しやすさ ○(図書館・書店) ○(定期購読)
月額の目安 図書館なら無料 読売550円/朝日2,500円

結論:本だけより「本+子ども新聞」がおすすめ


「どっちも読む」が最強の理由

国語のテストは、大きく「文学的文章(物語)」と「説明的文章(説明文・論説文)」の2種類に分かれています。

どちらも得点できる子どもは、物語も説明文も両方を日常的に読んでいる子どもです。

そして、これは国語だけの話ではありません。

中学・高校の社会や理科の教科書は、ほぼすべてが説明文です。大学受験の現代文も、論理的な文章読解が中心になります。子どものうちから「説明文を読む習慣」を持っていることは、すべての教科の学習に長い時間をかけて効いてきます。

読解力がそもそもどんな仕組みで育つのか、家庭でできる具体的な方法については、小学生の読解力のつけ方|読書で読解力が育つ仕組みと家庭でできる方法でくわしく解説しています。

物語を楽しみながら、新聞で説明文にも慣れ親しむ。このバランスが、言葉の力を総合的に伸ばしていきます。


子ども新聞の選び方:読売と朝日、どう違うの?

子ども新聞を始めようと思ったとき、気になるのが「どちらを選ぶか」という点です。主要な2紙の特徴をご紹介します。

※価格は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください

読売KODOMO新聞(週刊・毎週木曜発行)

週1回(木曜日)届く週刊タイプで、ページ数は多め(タブロイド判・カラー)。週に1回まとめてしっかり読むスタイルに向いています。

マンガやクイズなど、楽しみながら読める要素が豊富で、新聞が初めての子どもや低学年でも取り組みやすいのが特徴です。英語コーナーや科学記事など、バラエティに富んだコンテンツが揃っています。

購読料:月額550円(税込)。週刊4回届いて550円なので、1回あたり約137円というコスパの良さも魅力です。

まず「新聞って楽しいかも」という感覚を育てたいご家庭に向いています。

3か月以上の購読申込特典として、 ポケモンの漢字ポスターや熟語ドリルなどの 子どもの学びに役立つグッズの中から1点をプレゼントしています。

朝日小学生新聞(日刊・毎日発行)

毎日届く日刊タイプで、タブロイド判8ページ構成。毎日少しずつ読む習慣をつけたい場合に向いています。

ニュースの深掘り記事や読み物コンテンツが充実しており、社会や時事問題に興味を持ち始めた子どもや、継続的な読書習慣がある高学年の子どもにおすすめです。「天声こども語」など、作文・表現力につながるコーナーも人気です。

購読料:月額2,500円(税込)。毎日届くことを考えると、1日あたり約83円。日々の読む習慣に投資する感覚で取り組めます。

どちらを選ぶかの目安

こんなお子さんに おすすめ
新聞が初めて、まず楽しさを知ってほしい 読売KODOMO新聞
低学年、マンガや絵が多いほうが読みやすい 読売KODOMO新聞
コストを抑えてまず試してみたい 読売KODOMO新聞
毎日少しずつ読む習慣をつけたい 朝日小学生新聞
社会・ニュースに興味が出てきた高学年 朝日小学生新聞
作文・表現力も伸ばしたい 朝日小学生新聞

「どちらが正解」というわけではありません。お子さんの年齢やタイプ、生活リズムに合わせて選んでみてください。

こんなご家庭ならまず読売KODOMO新聞がおすすめ

  • 本は好きだけどニュースに興味がない
  • 説明文が苦手
  • 月550円なら試せる
  • まず新聞習慣を作りたい

まず3か月だけ試してみる

我が家に合うかどうかは、
正直やってみないとわかりません。

まず3か月だけ試してみて、
続かなければやめれば大丈夫です。


家庭での取り入れ方:「読まなきゃ」にしないコツ

子ども新聞を始めるとき、大切にしてほしいことがひとつあります。

「読まなきゃ」「毎日読まなきゃ」というプレッシャーにしないこと。

新聞は教材ではなく、「家に置いてある情報の窓口」くらいの感覚で始めるのが長続きのコツです。

おすすめの取り入れ方

① テーブルの上に置いておく

朝食のテーブルや、ソファの横など、目につく場所に置いておくだけでOK。「読みなさい」と言わなくても、ふと手に取って読む日が増えていきます。

② 親が先に読んで「こんなことが書いてあったよ」と一言伝える

「今日の新聞に、〇〇のこと載ってたよ」と親が話題を持ちかけると、子どもが興味を持って手を伸ばすことが増えます。

③ 気になった記事を切り抜いておく

「面白かった」「気になった」記事をスクラップするのも楽しい習慣になります。記事の内容について話し合うことで、読む→考える→話すのサイクルが生まれます。

④ 週末にまとめて読む日を作る(週刊紙の場合)

週刊の読売KODOMO新聞なら、土曜の朝やのんびりしたお昼にまとめて読む「新聞の時間」を設けるのもいいですね。


司書ママのおすすめ:新聞も「読み聞かせ」から始めよう

ここで、学校司書としてぜひお伝えしたいことがあります。

新聞も、本と同じように「読み聞かせ」から始めてOKです。

ボリュームのある記事を自分で読むのは、子どもにとって思った以上に大変なこと。新聞の内容は多岐にわたるので、知識がない分野の記事は情報の整理に追われて、内容がうまく理解できないこともあります。

でも、耳からの情報なら理解できるのです。

「聞いてわかる難易度」と「読んでわかる難易度」は違う——これは読書教育の世界ではよく知られていることです。自分で読むと難しい文章でも、読んでもらえば理解できる。この差を知っておくと、新聞との付き合い方がぐっと楽になります。

「自分で読む記事」と「読んでもらう記事」を分ける

最初は、こんな分け方がおすすめです。

  • 小さいコラムや短い記事 → 自分で読ませてみる
  • 文字数の多いメイン記事 → 親が読み聞かせる

慣れてきたら、自分で読む記事を少しずつ増やしていきます。一人読書と同じように、新聞の一人読みも「読み聞かせ」から始めて、徐々に移行していくと無理がありません。

読み聞かせのコツ:要約せず「全文」読むのがおすすめ

読み聞かせのとき、つい「ようするにね…」と要約したくなりますが、できれば記事は要約せず、全部読むのがおすすめです。

理由は2つあります。

① 新聞の文章構造に慣れておくため

いずれ一人読みを目指すなら、新聞特有の文章の組み立て方やボリューム感に、耳から慣れておくことが大切です。要約だけ聞いていると、この経験が積めません。

② 子どもの「意外な反応」に出会えるため

大人が「ここがハイライトだ」と思う部分と、子どもが感情を動かされる部分は、違うことがよくあります。子どもは意外なところで「へー!」「そうなんだ!」と反応するもの。全文読むことで、お子さんが本当に興味を持っているものが見えてきます。これは、次の本選びや会話のヒントにもなる、貴重な情報です。

慣れてきたら「交互読み」にステップアップ

読み聞かせに慣れてきたら、段落ごとに交代で読む「交互読み」がおすすめです。

「次はあなたの番ね」と順番に読んでいくと、遊び感覚で取り組んでくれることが多いです。自分の番がある緊張感と、読んでもらえる安心感のバランスがちょうどよく、一人読みへの橋渡しになります。

新聞のステップアップをまとめると、こんな流れです。

読み聞かせ → 交互読み → 短い記事の一人読み → メイン記事も一人読み

焦らなくて大丈夫。お子さんのペースで、少しずつ進めていきましょう。


子ども新聞Q&A:購読前の疑問・不安にお答えします

「新聞、よさそうだけど…」と思いながらも、購読には迷いがつきもの。よくいただく疑問に、ひとつずつお答えします。

Q. 本当に読んでくれるの?続くの?

A. 最初から完璧に読む子は、ほとんどいません。でも「家にあること」自体に意味があります。

届いてすぐは読まなくても、ふとした瞬間に手に取る日が出てきます。大切なのは「読みなさい」と言わないこと。テーブルに置いておく、親が先に読んで話題にする——そんな環境づくりが、結局いちばんの近道です。

また、前のセクションでお伝えした「読み聞かせから始める」方法なら、読む・読まないのハードル自体がなくなります。

Q. 低学年には難しくない?

A. 漢字にはふりがながついているので、文字としては読めます。ただ、内容の理解には大人のサポートがあると安心です。

低学年なら、読売KODOMO新聞のマンガやクイズのコーナーから入るのがおすすめ。メイン記事は読み聞かせで補えば、低学年からでも十分楽しめます。「全部読ませよう」と思わず、「好きなページだけ」で大丈夫です。

Q. 高学年には内容が幼すぎない?

A. むしろ高学年からが本領発揮です。

子ども新聞は、時事ニュース・政治・科学などを「小学生にわかる言葉」で解説してくれます。これは「幼い」のではなく「わかりやすい」ということ。大人が読んでも「そういうことだったのか」と発見があるレベルです。社会への興味が出てくる高学年こそ、日刊の朝日小学生新聞などで深掘りしていくのに良い時期です。

Q. 中学受験に役立つ?

A. 時事問題対策として、多くの受験家庭で活用されています。

中学入試では、時事問題やニュースを題材にした出題が増えています。また、入試の国語や社会では「初めて見る説明的文章を読み取る力」が問われます。新聞を読む習慣は、知識面でも読解面でも、受験勉強の土台づくりになります。朝日小学生新聞は中学受験を意識したコーナーも充実しています。

Q. 学力の向上につながるの?

A. 新聞を読む習慣のある子どもは、学力調査で正答率が高い傾向が報告されています。

文部科学省の全国学力・学習状況調査では、新聞を読む頻度が高い子どもほど正答率が高い傾向が継続的に示されています。もちろん「新聞さえ読めば成績が上がる」という単純な話ではありませんが、活字に触れる習慣・語彙・背景知識が学力の土台になることは間違いありません。

Q. ニュースアプリやネットニュースで代用できない?

A. 「読む力を育てる」という目的なら、紙の新聞に分があります。

ネットニュースは、見出しと短い本文が中心で、興味のある記事しか目に入りません。一方、紙の新聞は紙面を広げた瞬間に「興味のなかった話題」も目に飛び込んできます。この「偶然の出会い」が、知識と興味の幅を広げてくれます。

また、ニュースアプリは大人向けの文章なので、小学生が読解の練習をするには難易度も内容も適していません。子ども向けに編集された紙面なら、安心して渡せるのも大きな違いです。

Q. 紙とデジタル版、どちらがいい?

A. 小学生のうちは、紙がおすすめです。

紙の新聞は、全体を見渡す・好きな順に読む・切り抜く・書き込むなど、「手を動かす読み方」ができます。スクラップは自由研究や作文の材料にもなります。画面と違って視力や睡眠への影響を気にしなくていいのも、親としては安心です。

Q. 親の負担は増えない?毎回つきそわないとダメ?

A. つきっきりになる必要はありません。

基本は「テーブルに置いておくだけ」でOK。読み聞かせや交互読みは、毎日でなくてもかまいません。週末だけ、夕食後の10分だけ、でも十分です。むしろ「親子の会話のネタが新聞から手に入る」と考えると、負担よりメリットのほうが大きいと感じるご家庭が多いです。

Q. 保管場所や処分はどうしてる?

A. 「1か月たったら資源回収へ」とルールを決めておくとスッキリです。

週刊の読売KODOMO新聞なら月4部、日刊の朝日小学生新聞でも新聞紙としてはコンパクトなので、一般紙ほどかさばりません。気に入った記事だけ切り抜いてスクラップブックに残し、あとは資源ごみへ。「残すもの」と「手放すもの」を子どもと一緒に選ぶのも、よい情報整理の練習になります。

Q. AI時代に、新聞なんてもう古くない?

A. むしろAI時代だからこそ、必要性が高まっています。

AIが答えを教えてくれる時代に大切なのは、「情報を読み取り、確かめ、自分の頭で考える力」です。新聞は、編集のプロが事実確認をした情報を、構造的な文章で伝えるメディア。「信頼できる情報とは何か」「文章から正確に読み取るとはどういうことか」を学ぶ教材として、その価値はむしろ上がっています。

Q. 子どもが興味を持ってくれるか不安…

A. 「全部に興味を持つ」必要はありません。入り口は1コーナーで十分です。

マンガでも、クイズでも、スポーツ面でも、最初の入り口はどこでもOK。そこから「ついでに隣の記事も読んだ」が生まれるのが新聞の良さです。両紙とも無料のお試し読みができるので、まずお子さんの反応を見てから決めるのが確実です。

Q. いつまで続ければいい?

A. 小学6年生までを一つの目安に考えてみてください。

小学生の時期は、興味や関心が学年とともにどんどん移り変わります。低学年のうちはマンガやクイズに夢中だった子が、中学年になると科学記事やスポーツ面に引き込まれ、高学年になると社会・政治のニュースが気になり始める——子ども新聞はその成長に合わせて、ずっと「ちょうどいい読み物」であり続けてくれます。

読解力の面でも、6年間を通じて効果が続きます。低学年では「文字に慣れる・語彙を増やす」、中学年では「論理の流れを読む」、高学年では「情報を整理して考える」と、同じ新聞でも読む力の使い方が変わってくるからです。

中学生になったら、朝日中高生新聞など次のステップへ進む道もあります。「6年生まで読んだら、ひとまず卒業!」くらいの気持ちで、気楽に始めてみてください。

Q. 合わなかったら、解約は簡単?

A. どちらも月単位で購読でき、解約手続きも用意されています。

ただし、申し込み窓口(公式サイト・販売店・通販サイトなど)によって手続き方法や締め日が異なります。申し込み前に「解約方法」を確認しておくと安心です。

Q.メリットはわかった。でも、やっぱり続くか不安で踏み出せない…

A. そのお気持ち、よくわかります。でも、こんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。

「続けられるか」は、やってみないとわからない。

これは、子ども新聞に限った話ではありません。習い事でも、読書習慣でも、「やってみて初めてわかること」は必ずあります。お子さんがどのページに食いつくか、どんな記事に「へー!」と反応するか、親子の会話がどう変わるか——これは実際に生活の中に入れてみないと、見えてこないものです。

だから、まず3か月だけ試してみることをおすすめします。

3か月あれば、「うちの子はこういう記事が好きなんだ」という傾向がつかめてきます。読み聞かせのリズムが家庭に馴染んでくることもあります。逆に「やっぱりうちには合わなかった」という判断も、きちんとできます。どちらに転んでも、3か月試した経験は、次の選択の確かな根拠になります。

完璧に読めなくていい。毎日読まなくていい。最初の3か月は「新聞が家にある生活に慣れる期間」と割り切ってしまうのも、長続きのコツです。

「3か月やってみて、続けるか決めよう」——そのくらい軽い気持ちで、一歩踏み出してみてください。きっと、やってみてよかったと思える発見が待っています。


まとめ:本と新聞、両方が「ことばの力」の土台になる

今日お伝えしたことを振り返ってみましょう。

  • 物語と説明文は「読み方の文法」が違う。どちらも読む経験が必要
  • 本(物語)が育てる力:語彙・想像力・共感力・集中力・長文読解
  • 子ども新聞が育てる力:情報読解力・論理的思考・時事知識・説明文への慣れ
  • 国語テストは物語と説明文の両方が出る。両方に強い子に育てるには両方の経験が大切
  • 子ども新聞は「読まなきゃ」にせず、家に置いておくだけでもOK
  • 新聞も「読み聞かせ→交互読み→一人読み」とステップアップすれば無理がない
  • 読売KODOMO新聞(週刊・月550円・楽しさ重視)と朝日小学生新聞(日刊・月2,500円・深さ重視)でタイプが違う
  • 迷ったら、まず無料お試し読みでお子さんの反応を見てから

「本はよく読むのに、国語のテストになると……」という場面を変えていくひとつのきっかけとして、子ども新聞を取り入れてみてはいかがでしょうか。

毎日完璧に読まなくてもいい。気になる記事だけ読むだけでも十分。まずは「家に1部」から始めてみてください。

読売KODOMO新聞↓

朝日小学生新聞↓


子どものことば・読書・コミュニケーションの力を育てるヒントを発信しています。

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この記事を書いた人

小学校で学校司書をしています。毎日子どもたちと図書室で過ごす中で感じること——それは言葉を育てることの大切さです。
読み聞かせ・読書・親子の会話・AI時代との向き合い方など、ご家庭でできる「ことば育て」のヒントを発信しています。
難しいことは何もありません。毎日少しの積み重ねで、子どもの言葉はぐんぐん育ちます。

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