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こんな方におすすめの記事
- 本はよく読むのに、国語のテストで点が取れない
- 物語文はできるのに、説明文になると急に間違える
- 算数の文章題や社会の教科書で「何を聞かれているかわからない」ことがある
- 子ども新聞が気になっているけれど、本当に効果があるのか迷っている
本は読むのに国語が苦手な子の多くは、「説明文」でつまずいています。物語と説明文は読み方がちがうので、物語をたくさん読んでいても、説明文の読み方は身につきません。
足りないのは読む量ではなく、説明文で使われる言葉と、説明文の組み立てに慣れることです。家庭でいちばん手軽にそれができるのが、子ども新聞です。
この記事では、まずお子さんのつまずきがどこにあるのかを見分け、そのうえで物語と新聞の組み合わせ方をお伝えします。
まず見分けたい:国語のどこでつまずいている?
「国語が苦手」と一口に言っても、つまずいている場所は子どもによってちがいます。テストの答案を見て、いちばん近いものを探してみてください。
| 答案のようす | つまずいているところ | 読んでほしい記事 |
|---|---|---|
| 物語文はとれるのに、説明文で点を落とす | 説明文の読み方に慣れていない | この記事 |
| 本文に書いていないことを書いてくる | 知らない言葉を飛ばし、連想で答えている | この記事 |
| 「生産」「資源」などの言葉の意味があやふや | 説明文に出てくる言葉を知らない | この記事/本を読んでも語彙力が上がらない小学生|増えない子に起きていることと、家庭でできる5つのこと |
| 物語でも「どんな話だった?」に答えられない | 読んだ内容を受け取れていない | 本は読むのに「忘れた」と言う子|学校司書が見ている読書のサインと聞き方のコツ |
| そもそも文章を読むのに時間がかかる | 読解力の土台がまだ育っていない | 小学生の読解力の鍛え方|「読解力がない?」のサインと家庭でできること・おすすめドリル6選 |
上の3つに当てはまるなら、この記事の対策がそのまま使えます。下の2つなら、先にリンク先の記事を読んでみてください。
物語と説明文、「読む力」は別もの
物語は、登場人物の気持ちや場面の流れをたどりながら読むものです。一方、説明文には「筆者の言いたいこと」があり、理由や例やデータがその周りに並んでいます。感情ではなく、論理の流れを追う読み方です。
この読み方は、物語をたくさん読んだだけでは身につきません。学年が上がるほど、国語のテストでも教科書でも説明文の割合は増えていくので、差が目立ってくるのは中学年以降です。
テストで起きていること
「本は読むのに、テストになると点が取れない」。このとき子どもの頭の中で何が起きているのかを、認知科学者の今井むつみ先生(慶應義塾大学名誉教授)がわかりやすく説明しています。
「知らない言葉を読む」ってすごく負担が大きいんですよ。文字を追っても意味がわからないから、一文のなかで自分が知っている言葉だけを拾ってしまう。テストでも「問われている内容が何か」を理解できない。すると、とりあえず知っている言葉をつなげて、連想して答えてしまうんです。
出典:今井むつみ先生も選書を即購入! 「好きなものを読む」のススメ|ヨンデミタイムズ
テストの答案を見ていると、まさにこれだと感じます。本文に書かれていないことを書いてくる。設問の言葉ではなく、目に入った言葉から連想して答えている。物語をたくさん読んでいる子でも、説明文に出てくる言葉——生産、供給、対策、資源——を知らなければ、同じことが起こります。
つまり必要なのは、読む量をさらに増やすことよりも、説明文で使われる言葉に、あらかじめ出会っておくことです。子ども新聞は、ちょうどそこを埋めてくれます。
説明文が読めないと、いちばん困るのは「社会」
オンライン読書教育のヨンデミーが小学校の教科書を分析したところ、社会の教科書は小学4年生でヨンデミーレベル(YL)42という結果でした。同じ4年生の子どもの読む力はYL27〜46なので、2/3以上の子にとって難しいレベルということになります。
社会が難しい理由として挙げられているのが、文章の難しさに加えて「一般教養」まで求められることです。たとえば製鉄所を説明する文章には、「鉄鉱石」「コークス」といった用語だけでなく、「瀬戸内海」「東京湾」がどこなのかという知識が前提になっています。
この点について、公式noteにはこう書かれています。
子どもたちも本や子ども新聞を読んでいたり、意識して天気予報を見ていたら知っている言葉でしょう。
出典:読む力が求められるのはむしろ国語じゃない教科だった!?|ヨンデミー公式note
読書教育の会社が、教養を補うものとして子ども新聞を名指しで挙げているところです。物語をどれだけ読んでも埋まらない部分が、たしかにあるということだと思います。
なぜ物語が読める子でも読解力の差が出るのか、読解力そのものの仕組みは小学生の読解力の鍛え方|「読解力がない?」のサインと家庭でできること・おすすめドリル6選に、読書と成績の関係は読書と学力は関係ない?|「本を読めば成績が上がる」は半分だけ本当。教科書の難しさから学校司書が解説にまとめています。
そして、これは小学校で終わりません。中学・高校の社会や理科の教科書は、ほとんどが説明文です。説明文に慣れておくことは、国語だけでなく、この先のすべての教科に長く効いてきます。
説明文に慣れるいちばん手軽な方法が、子ども新聞
図書館や書店の子どもの本の棚は、物語が中心です。科学の読み物や図鑑はあっても、社会の出来事を説明する文章に、子ども向けのちょうどいいレベルでふれられる本は多くありません。教科書の説明文も、単元が終わると手元に残りません。
子ども新聞は、ここを埋めてくれます。記事は「見出しで要点、本文で事実と理由」という形がくり返されるので、読むたびに説明文の組み立てにふれることになります。1本が短く、1本ずつ読み切れるのも、物語好きの子に向いているところです。
物語には物語のよさがあります。気持ちを想像する力や、長い文章を読み通す体力は、物語でこそ育ちます。物語はやめずに、新聞を少し足す。この組み合わせがいちばん無理がありません。
なお、文部科学省の全国学力・学習状況調査では、新聞をよく読む子どもほど正答率が高い傾向が続いています。もともと学力の高い家庭ほど新聞をとっている面もあるので「読めば上がる」とまでは言えませんが、説明文と時事の言葉にふれる機会が増えるのは確かです。
読売KODOMO新聞と朝日小学生新聞、どう選ぶ?
小学生向けの新聞で広く読まれているのは、この2紙です。読売KODOMO新聞は週1回(木曜)届く週刊紙で、月550円(税込)。マンガやクイズが多く、新聞が初めての子や低学年でも入りやすい紙面です。朝日小学生新聞は毎日届く日刊紙で、月2,500円(税込)。ニュースの解説や読み物が充実していて、毎日少しずつ読む習慣をつけたい子や、社会に興味が出てきた高学年に向いています。
| こんなお子さんに | おすすめ |
|---|---|
| 新聞が初めて、まず楽しさを知ってほしい | 読売KODOMO新聞 |
| 低学年、マンガや絵が多いほうが読みやすい | 読売KODOMO新聞 |
| コストを抑えてまず試してみたい | 読売KODOMO新聞 |
| 毎日少しずつ読む習慣をつけたい | 朝日小学生新聞 |
| 社会・ニュースに興味が出てきた高学年 | 朝日小学生新聞 |
| 作文・表現力も伸ばしたい | 朝日小学生新聞 |
※価格は2026年9月時点のものです。お申し込みの際は、最新の情報を公式サイトでご確認ください。
司書ママのおすすめ:新聞も「読み聞かせ」から始めよう
ここで、学校司書としてぜひお伝えしたいことがあります。
新聞も、本と同じように「読み聞かせ」から始めてOKです。
ボリュームのある記事を自分で読むのは、子どもにとって思った以上に大変なこと。新聞の内容は多岐にわたるので、知識がない分野の記事は情報の整理に追われて、内容がうまく理解できないこともあります。
でも、耳からの情報なら理解できるのです。
「聞いてわかる難易度」と「読んでわかる難易度」は違う——これは読書教育の世界ではよく知られていることです。自分で読むと難しい文章でも、読んでもらえば理解できる。この差を知っておくと、新聞との付き合い方がぐっと楽になります。
「自分で読む記事」と「読んでもらう記事」を分ける
最初は、こんな分け方がおすすめです。
- 小さいコラムや短い記事 → 自分で読ませてみる
- 文字数の多いメイン記事 → 親が読み聞かせる
慣れてきたら、自分で読む記事を少しずつ増やしていきます。一人読書と同じように、新聞の一人読みも「読み聞かせ」から始めて、徐々に移行していくと無理がありません。
読み聞かせのコツ:要約せず「全文」読むのがおすすめ
読み聞かせのとき、つい「ようするにね…」と要約したくなりますが、できれば記事は要約せず、全部読むのがおすすめです。
理由は2つあります。
① 新聞の文章構造に慣れておくため
いずれ一人読みを目指すなら、新聞特有の文章の組み立て方やボリューム感に、耳から慣れておくことが大切です。要約だけ聞いていると、この経験が積めません。
② 子どもの「意外な反応」に出会えるため
大人が「ここがハイライトだ」と思う部分と、子どもが感情を動かされる部分は、違うことがよくあります。子どもは意外なところで「へー!」「そうなんだ!」と反応するもの。全文読むことで、お子さんが本当に興味を持っているものが見えてきます。これは、次の本選びや会話のヒントにもなる、貴重な情報です。
慣れてきたら「交互読み」にステップアップ
読み聞かせに慣れてきたら、段落ごとに交代で読む「交互読み」がおすすめです。
「次はあなたの番ね」と順番に読んでいくと、遊び感覚で取り組んでくれることが多いです。自分の番がある緊張感と、読んでもらえる安心感のバランスがちょうどよく、一人読みへの橋渡しになります。
新聞のステップアップをまとめると、こんな流れです。
読み聞かせ → 交互読み → 短い記事の一人読み → メイン記事も一人読み
焦らなくて大丈夫。お子さんのペースで、少しずつ進めていきましょう。
家で続けるコツ:「読まなきゃ」にしない
新聞は教材ではなく、家に置いてある情報の窓口くらいの感覚で始めるのが長続きのコツです。
- テーブルに置いておく:朝食のテーブルやソファの横など、目につく場所に置くだけで、ふと手に取る日が増えます。
- 親が先に読んで一言伝える:「今日の新聞に〇〇のこと載ってたよ」と話題にすると、子どもが手を伸ばしやすくなります。
- 好きなページだけでいい:マンガでもクイズでもスポーツ面でも、入り口はどこでもかまいません。そこから「ついでに隣の記事も」が生まれます。
よくある質問
まとめ:物語はそのままに、新聞を少し足す
- 本は読むのに国語が苦手な子の多くは、説明文でつまずいている
- 物語と説明文は読み方がちがう。物語をたくさん読んでも、説明文の読み方は身につかない
- 足りないのは読む量ではなく、説明文の言葉と組み立てに慣れること
- 子ども新聞は、説明文にふれる機会をいちばん手軽に増やせる
- 読売KODOMO新聞(週刊・月550円)は入りやすさ、朝日小学生新聞(日刊・月2,500円)は深さ
- 新聞も「読み聞かせ→交互読み→一人読み」で進めれば無理がない
「本はよく読むのに、国語のテストになると……」という場面を変えるきっかけとして、まずは「家に1部」から始めてみてください。
読売KODOMO新聞↓
朝日小学生新聞↓
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