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こんな方におすすめの記事
- 今の季節に合った本を、子どもに読ませたいと思っている方
- 季節の絵本・児童書を探すのが、そろそろしんどくなってきた方
- ヨンデミーが気になっていて、どんな本をすすめてくれるのか知りたい方
- ヨンデミーを使っていて「今、季節はずれの本が来ているな」と感じたことがある方
8月、暑さまっさかりの頃です。小3の次男に、ヨンデミーが『こんこんさまにさしあげそうろう』をすすめてきました。
雪の山で、食べものに困っているきつねの親子のお話です。
次男は読みました。そして、こう言ったんです。
「畑に行けばあるのにね」
たしかに、8月の畑には野菜も果物もたくさんあります。この子は今、自分がいる風景から考えているんだな、と思いました。本の中は雪山なのに、頭の中の畑は夏の畑のまま。何もない冬の山を、リアルには想像できていない。
私は学校司書なので、子どもに本を選ぶときに違う季節のものを選ぶことがありません。だからこれは、ちょっとした発見でした。本と、子どものいる現実の季節がずれていると、こういうことが起きるのか。

念のために書いておくと、これはヨンデミーの不具合ではありません。ヨンデミーはその子の「ヨンデミーレベル」と好みに合わせて本を選ぶので、選ぶときの条件に「今が何月か」は入っていないんです。読める・楽しめる本を最優先しているのだから、当然といえば当然です。
それでも私は、四季のある日本に住んでいるのだから、今の季節の本を読んでほしいと思っています。そのほうが、ずっと身に染みるからです。
その「今の季節」を補ってくれるのが、ヨンデミーのカレンダー選書という機能です。この記事では、季節の本を読む意味からはじめて、図書室で見てきたこと、親が季節の本を選び続けることの大変さ、そしてカレンダー選書がそれをどう肩代わりしてくれるのかを、実際の画面を見ながらお伝えします。
なぜ「今の季節の本」を読んでほしいのか
季節の本は、季節感を育てるためだけのものではありません。ことばを覚えることにも、心を育てることにも、直接つながっています。
ことばは、身体で感じたときに残る
「かじかむ」ということばを、辞書で覚えた子と、手がかじかんだ日に本で出会った子。どちらのほうが、そのことばを自分のものにできるでしょうか。
答えははっきりしています。身体の感覚と文章が結びついたとき、ことばはいちばん深く入ります。意味を説明されて覚えたことばは忘れますが、「あ、これのことか」と身体でわかったことばは忘れません。
冒頭の次男の話は、その裏返しです。夏の身体では、冬の山の何もなさが想像できなかった。逆にいえば、季節が合っていれば、その子の身体がまるごと理解を助けてくれるということです。
『おちば』を、落ち葉の季節に読んだとき
合っていたときの話もします。
『おちば』(おーなり由子 文/はたこうしろう 絵・ほるぷ出版)を、落ち葉の季節に読みました。落ち葉を集めて山にして、そこに飛び込むという場面があります。そこで次男が言ったのは、ひとことでした。
「楽しい!」
ちょうど落ち葉に触れていた季節だったので、あのふかふかした感じも、ガサガサという乾いた音も、読みながら体験できたのだと思います。本の中を体感できるのは、単純に楽しいことです。
そのためには、身体の感覚が必要です。しかも最近感じたことであるほど、リアルになります。そして読んだあと、私たちは公園で落ち葉遊びをしました。読んで、すぐ現実で試せる。これも季節の本の良いところです。

『手ぶくろを買いに』を冬に読むと、子どもの身体が動く
もうひとつ、はっきりわかる例があります。新美南吉の『手ぶくろを買いに』です。冬の朝、手が冷たくてたまらない子ぎつねのために、母さんぎつねが手ぶくろを買いに行かせる——あのお話です。
私はこれを、冬の図書室で読み聞かせています。集団への読み聞かせです。
子どもは本の世界に入っていると、身体も反応します。寒い冬の日、きつねの子が一人で町へ行く場面では、膝を抱えて小さくなる子がいます。寒いのか、心細いのか。子ぎつねの気持ちになっているんです。
読んだあとは、自分の手にはーっと息を吹きかけてもらいます。そうすると、あたたかいって優しいことなんだ、と体験できます。手があたたかくなると、ふっと子どもの表情がやわらぐんです。

これを夏にやっても、たぶん首をかしげます。よくわからないと思います。汗をかきながら「凍える」を思い浮かべるのは、大人でも難しいことです。
寒さが身体でわかっていると、そのあとに続くものが全部変わります。
- この寒さから子どもを守ろうとする、母さんぎつねのやさしさ
- それでも自分は町へ行けず、子ぎつねを一人で行かせるしかない母さんの怖さと迷い
- 暗い雪の中を、たった一人で歩いていく子ぎつねの心細さ
- そして最後に子ぎつねが出会う、人間のやさしさ
私自身がいちばんぐっとくるのは、最後の人間のやさしさです。寒さは、つらいものです。そのつらさを「この子も同じだろう」と思って、迷わず助ける。その温かさに、読んでいる側も救われるように思います。自分も優しくしてもらったように感じられるんです。
同じ本、同じ文章なのに、読む季節が違うだけで受け取れるものがまるで違う。もったいないと思いませんか。せっかく出会った1冊を、いちばん深く読める時期に読めていないとしたら。
四季それぞれで、こんなことが起きます
季節の本の良さは、本の中と、目の前の世界が行き来しはじめるところにあります。
| 季節 | 読む本 | 子どもに起きること |
|---|---|---|
| 春 | 桜の本 | 目の前の桜に興味がわく。「これ、本に出てきたやつだ」と見上げるようになる |
| 夏 | スイカの本 | 暑い日に食べるスイカのおいしさを、あらためて感じる |
| 秋 | 落ち葉の本 | 足元の色が変わっていることに気づき、季節が移っていくことを知る |
| 冬 | 雪山の本 | 寒さの厳しさ、自然の怖さが実感として入ってくる |
本を読んだから桜を見上げる。桜を見上げたから、本の場面を思い出す。この往復が起きているとき、子どもの中でことばと世界がつながっています。
語彙の面から見ても、これは大きな意味があります。ことばは「見たことがある→意味がわかる→自分で使える」という段階で身についていきますが、最後の段階に進むには、そのことばを使う場面に出会う必要があります。季節の本は、その場面を目の前に用意してくれるんです。
語彙が育つ仕組みについては、こちらの記事でくわしく書いています。
本を読んでいるのに語彙が増えない子へ|読書で語彙力が伸びる仕組みと家庭でできること
小学生のあいだに、同じ季節は6回しか来ない
ヨンデミーの発表の中に、はっとする一文がありました。
子どもたちが、小学生時代に同じ季節を迎えるのはわずか6回。
言われてみればその通りです。小学生の夏は6回、冬も6回。しかも学年が上がるにつれて、読める本も、感じ取れるものも変わっていきます。「1年生の夏に読むスイカの本」は、その年にしか読めません。
季節の本を後回しにするというのは、そういうことなんだと思います。
図書室で見ている、季節と本の関係
ここからは、学校司書としての話です。季節の本は、とにかく食いつきがいい。だから季節ごとの展示は意識して取り組んでいます。
毎年やっていると、子どもと季節の関係がだんだん見えてきます。ご家庭で本を選ぶときのヒントにもなると思うので、書いておきます。
どんぐりの本を出すと、子どもは足を止める
秋に、どんぐりの本を並べたときのことです。「どんぐりむら」シリーズ、どんぐりの図鑑、どんぐりを使った工作の本。
子どもはどんぐりが好きなので、「あっ、どんぐり」と言って手に取ります。そこから起きることが、それぞれ違うのがおもしろいところです。
- 「この前どんぐりを袋いっぱい拾ったよ」と、思い出を話してくれる子
- 「これ作りたい!」と工作の本を借りていく子
- どんぐりを拾ってきて、図鑑で調べる子
同じ本を春に並べても、この反応は絶対に見られません。本のおもしろさが変わったわけではなく、子どもの側の準備が違うんです。

クリスマスの本は、クリスマスにしか動かない
逆の例もあります。クリスマスの本は、クリスマス以外の時期はほとんど貸出がありません。
おもしろいのは、シリーズものの場合です。シリーズの中にクリスマスをテーマにした巻があると、その巻だけ飛ばして借りていく子がいます。
誰かに「今は季節じゃないよ」と言われたわけではありません。子どもも自然と、季節を感じて本を選んでいるのかもしれない、と思っています。
季節の本は生もの。鮮度が大事です
展示のタイミングにも、はっきりした傾向があります。
私は1か月くらい展示したいので、そのイベントの1か月前を目安に出します。クリスマスの展示なら11月下旬からです。
というのも、季節の本は、前すぎても後すぎても動かないからです。生もののようだと感じます。
失敗した例もあります。プールや虫取りといった夏の本を、8月になってから展示したときのことです。8月は暑いですし、夏休みも近い。よく手に取られました。
ところが2学期が始まると、まったく借りられなくなりました。まだ暑いのに、です。
気温は関係ないようでした。子どもにとっては、夏休みが終わった時点で夏が終わっているんです。カレンダーでも気温でもなく、その子の生活の区切りで季節が動いている。これは大人の感覚とはずれるところです。
子どもが手に取るのは、自分と共通点があるもの
もうひとつ、身近さの問題があります。
梅雨の時期に雨の本を出すと、反応はとてもいいです。ところが同じ梅雨でも、かえるやカタツムリの本にはピンとこないようです。
今の子どもたちは、かえるやカタツムリを見る機会がありません。身近でないものには、自分との共通点が見当たらないのだと思います。子どもが興味をもつのは、自分と共通点があるものです。
季節そのものが変わっていく例もあります。おばけの本は夏のイメージがありますが、今は10月のハロウィーンの時期のほうが食いつきがいいです。
自分の感覚と、子どもの感覚がずれていることがある。「夏といえば怪談」という思い込みで並べても、動かないんです。季節の本を選ぶときは、大人の季節感ではなく、子どもの生活に合わせるほうがうまくいきます。
干支の絵本を読むと、「そういうことなんだ!」の顔になる
季節の本が、いちばんきれいに効く場面も紹介します。干支の話です。
年末から年始にかけて、干支は子どもの周りに急に増えます。「今年は馬年」とニュースで見たり、スーパーの飾りが馬ばかりだったり。
そのお正月の時期に、干支の話を軽くしてから絵本を読むと、「そういうことなんだ!」と大発見をしたような顔になります。(「知ってたよ」と言う子もいますが)
ここが大事なところだと思っています。なんとなく馬が周りに増えた環境にいても、子どもは「なんでだろう」と踏み込んでこない話題があります。干支はその代表です。
それが絵本を読むと、生活とつながって納得する。そして誰かに話したくなる。毎年1年生に読み聞かせているのは『十二支のはじまり』(岩崎京子 文/二俣英五郎 画・教育画劇)です。
季節の本は、子どもの目の前にあるのに素通りしていたものに、名前と理由をつけてくれます。
でも、季節の本を選び続けるのは本当に大変です
ここまで読んで「たしかにそうだな、季節の本を用意しよう」と思ってくださった方に、先に正直なことをお伝えします。
旬な本を読ませたいと思っても、それを自分で見つけるのは大変です。私も何度も挫折しています。
条件が4つ、同時に必要になる
「季節の本」を1冊手渡すまでに、実はこれだけの条件をそろえる必要があります。
| 条件 | むずかしいところ |
|---|---|
| ① 今の季節に合っている | 「夏の本」で検索すると、絵本から高学年向けまで一緒に出てくる |
| ② その子が読める難易度 | 季節が合っていても、難しすぎると開いてもらえない |
| ③ その子が興味を持てる | 読める本=読みたい本ではない。好みは学年より個人差が大きい |
| ④ まだ読んでいない・図書館にある | 見つけても既読・貸出中・所蔵なしだと、また探し直しになる |
1冊ならできます。問題は、これがずっと終わらないことです。
私がやっていた探し方
参考までに、私の手順を書いておきます。
- ネットで「花 絵本」「プール 絵本」「クリスマス 絵本」などと検索する
- これは良さそうだと思ったら、使っている図書館の蔵書を検索する
- あれば借りる。なければ、また1の検索からやり直し
せっかくいい本だと思ったのに図書館になかったときは、本当にがっかりします。これが地味に効いて、だんだん腰が重くなっていきます。
役に立っていたものもあります。絵本を探すときは「絵本ナビ」を使っていました。絵本に限られているので探しやすいんです。Amazonやgoogleで探すと一般書も混じってくるので、専門のサイトはありがたい存在です。
それから、図書館の展示もよく利用します。図書館にも季節の展示があると思います。司書が選んでくれているので安心ですし、自分では思いつかない観点の展示もあって「なるほど」と思うことがあります。今も、これは使っています。
うまくいかなかったこと
失敗もよくありました。
- 見つけたのに、図書館になかった
- 読み聞かせをしようと思って借りたら、絵本ではなく児童書だった
司書をしていてもこうなります。タイトルと書影だけで難易度を見きわめるのは、プロでも難しいということです。
そして、だんだん先細りになっていく
いちばんしんどかったのは、これです。
季節はずっと変わりゆくので、絶えず季節の本を探していて、疲れてしまいました。季節の本を読んであげたいと、気合が入りすぎていたのだと思います。
しかも、年数を重ねると読んだことのある本が増えていきます。
季節が巡ってまた同じ本を読み、あらためて味わってくれることもあります。それはとてもいいことです。でも「それ知ってるから他のがいい」と言われることが多くなってくると、これは先細りだな、と思ってしまいました。
探す手間が毎年増えていくのに、使える手札は毎年減っていく。親の負担が大きくなり続ける仕組みは、どこかで必ず止まります。子どもの読書が途切れるとき、原因が子どもの側にあるとは限らないんです。

ヨンデミーの「カレンダー選書」とは
その「探し続ける作業」を丸ごと引き受けてくれるのが、ヨンデミーのカレンダー選書です。
2025年3月に始まった機能で、毎週ちがうテーマで、今の季節に合った本をおすすめしてくれます。公式の発表によると、年間を通して週にひとつずつ、全51個のテーマが設定されていて、400冊以上の本から選ばれるそうです。
実際の画面がこちらです。この週のテーマは「宿題・研究」でした。夏休みの真ん中、まさに今の時期のテーマです。

そして選書リストの中では、いつもの本のあとに「ここから下は季節の本だよ!」と区切りが入ります。

ここが大事なところなのですが、季節の本にも、ちゃんとその子のヨンデミーレベルが反映されています。
画像の「きせつの本」を見ると、YL39・YL47・YL42と難易度がついているのがわかります。テーマは同じ「宿題・研究」でも、その子が読める難易度のものが出てくるということです。
これは、親が自力でやろうとすると一番つらい部分です。先ほどの「借りたら絵本ではなく児童書だった」も、まさにここでの失敗でした。「秋の本」は探せても、「秋の本で、うちの子が今ちょうど読める難易度で、しかも図書館にあるもの」を毎週探すのは、現実的ではありません。
ヨンデミーレベルの仕組みについては、こちらでくわしく説明しています。
ヨンデミーレベル(YL)とは?学年とズレて当たり前な理由を司書ママが解説
テーマは、こんなラインナップです
公式に公開されているテーマの例です。
| 季節 | テーマの例 |
|---|---|
| 春 | 新学期 |
| 夏 | ひまわり/海/スイカ |
| 秋 | 芸術/月 |
| 冬 | 鍋/みかん |
「夏」「冬」といった大きなくくりではなく、「スイカ」「鍋」「みかん」くらいの細かさなのがいいところです。
細かいテーマは、暮らしと直結します。今夜が鍋の日なら、鍋の本はその日のうちに答え合わせができる。こたつでみかんを食べながらみかんの本を読む。本の中のできごとが、その日の食卓で起きる。
図書室で見てきたことと、そのまま重なります。子どもが手に取るのは、自分と共通点があるもの。「今、自分の身のまわりで起きていること」ほど強い共通点はありません。
いつもの選書に「足される」形で届きます
カレンダー選書は、いつもの選書と入れ替わるわけではありません。いつもの本はいつも通り、そこに季節の本が加わります。
この形がありがたいと感じています。季節の本ばかりになってしまうと、今度はその子が今いちばん夢中になれる本から遠ざかってしまうからです。読書の入り口はあくまで「おもしろい」であって、季節はそこに彩りを足すもの。その順番が守られています。
保護者には、テーマにちなんだ絵葉書も
公式リリースによると、保護者には毎週の選書通知に加えて、テーマにちなんだ絵葉書が届く仕組みになっています。季節感のあるメッセージが添えられているそうです。
子どもの読書は、親が「今週は何の本を読んでいるんだろう」と気にかけているだけで、ずいぶん変わります。週に一度、季節と本のことを思い出させてくれる仕掛けがあるのは、親にとってもいいものです。
実際に届いた季節の本と、子どもの反応
使ってみてどうだったか。わが家の話をします。
夏休みのテーマは「宿題・研究」でした
記事の上の画面が、そのときのものです。夏休みに「宿題・研究」というテーマの本が紹介されました。
正直、どうかなと思いました。夏休みの宿題、子どもはみんな嫌いですよね。親にとっても、やらせなくてはいけないので嫌です。
それでも紹介された季節の本を3冊まとめて借りてきました。すると次男が最初に手に取ったのが、『宿題ロボット、ひろったんですけど』でした。
嫌だという気持ちがあるからこそ、気になったのだと思います。本のいいところは、こういう「嫌なもの」を別の角度から見せてくれることです。宿題をやりなさいと言うより、よほど宿題のことを考えたかもしれません。
『ノマはちいさなはつめいか』に食いついた
同じ時期に、もう1冊。『ノマはちいさなはつめいか』(ヒョン・ドク 作/チョウ・ミエ 絵/かみやにじ 訳・講談社)です。
次男は夏休みで家にいるとき、工作をよくしています。そしてこの本の主人公は、段ボールを使って工作をするんです。
自分がやっていたことの、さらに上をいく人が本の中に現れた。それで食いついていました。尊敬していたようです。
ここが季節の本のおもしろさだと思います。夏休みだから工作をしている。だから工作の本が刺さる。「今その子がやっていること」と本が重なる確率は、季節をそろえるだけでぐっと上がります。

私自身が、季節を感じるようになりました
思っていなかった変化もありました。
選書された本を見て、私のほうが季節を感じられるようになったんです。
夏に星の本、冬に冬眠の本。自分では意識できていなかった季節のものにも触れられるので、私も読んでみることがあります。子どもに教えてもらうことも増えました。
司書として毎年季節の展示をしていても、自分の引き出しには偏りがあります。人に選んでもらうと、自分の外側にあるものが入ってくる。図書館の展示を見て「なるほど」と思うのと同じことが、家で毎週起きているような感覚です。
季節の本も、図書館の自動予約に対応しています
ここが、個人的にいちばん大きいと思っているところです。
カレンダー選書の本も、図書館の自動予約の対象になります。いつもの選書に加えて、季節の本も自動で予約されるということです。
つまり、親がやることはこれだけになります。
- 図書館から「本の用意ができました」と連絡が来る
- 取りに行く
- 子どもに手渡す
季節の本を「探す」も「選ぶ」も「予約する」も、なくなります。借りて、渡すだけ。これで子どもは、1年じゅう季節の本を楽しめることになります。
先ほどの4つの条件を思い出してください。「季節」「難易度」「興味」「まだ読んでいない・図書館にある」——この4つが、全部まとめて解決しています。「見つけたのに図書館になかった」でがっかりすることも、「それ知ってる」で手札が尽きていくこともありません。
図書館自動予約の設定方法や、通知をONにしておく手順は、こちらの記事にまとめています。
ヨンデミーの「図書館自動予約」を使ってみた|設定方法と、本の準備がラクになった話
冊数が多いと感じたら、コースを変えられます
ひとつだけ、知っておくといいことがあります。
いつもの選書に季節の本が足されるので、家庭によっては「ちょっと多いな」と感じることがあります。読み切れない本が積み上がると、それはそれで子どものプレッシャーになります。
そういうときは、おすすめしてもらう冊数そのものを変えられます。保護者アプリの「選書の設定」から変更できます。

「コースを変更する」を押すと、冊数を選べます。

用意されているのは5冊・8冊・10冊・15冊・20冊のコースです。
わが家はおすすめのまま8冊コースにしています。理由は、ちょうど回っているからです。
- 図書館には週に1〜2回行く
- 次男は基本、1日1冊読む
- 1日2冊読む日があっても、季節の本まで含めれば途切れない
季節の本が足されたぶんが、そのまま予備になっている感覚です。だから変更せずにそのまま使っています。
選び方の目安はこんなイメージです。
| こんなとき | 考え方 |
|---|---|
| 本が余りがちで、消化できていない | 冊数を減らす。読み切れる量のほうが、達成感が続く |
| すぐ読み終わって、本が切れる日がある | 冊数を増やす。「次の1冊がある」状態を保つのが優先 |
| 図書館に行けるのが月1〜2回 | 多めにして、まとめて借りられるようにする |
| 読書を始めたばかり | 少なめから。積み上がった本の山は、それだけで負担になる |
「すすめられた本は全部読まなければいけない」と思わないことが大事です。読まなかった本は、その子に今合わなかっただけ。学校の図書室でも、借りたけれど読まずに返す子はたくさんいます。それも読書のうちです。
親が探す場合と、カレンダー選書とで何が違うのか
整理すると、こういう違いになります。
| 親が自分で探す | カレンダー選書 | |
|---|---|---|
| 季節に合わせる | できる。ただし毎回検索が必要 | 毎週、自動で切り替わる |
| 難易度を合わせる | 感覚に頼るしかない | ヨンデミーレベルで判定される |
| 好みに合わせる | 親の見立て次第 | これまでの反応から選ばれる |
| 図書館にあるか | 1冊ずつ確認する | 借りられる本を優先して提案される |
| 予約する | 親が1冊ずつ | まとめて自動予約 |
| ネタ切れ | 年々「それ知ってる」が増える | 年51テーマ・400冊以上から選ばれる |
| 続けやすさ | 親の気力に左右される | 放っておいても届く |
この表でいちばん見てほしいのは、下の2行です。
季節の本を選ぶこと自体は、親にもできます。時間さえあれば。でも1年52週、6年間ずっと続けられるかというと、これは別の話です。続かない仕組みは、結局やらなくなります。
おまかせできるところは、おまかせしてしまっていいと思うんです。親がやるべきことは、本を探すことではなく、渡すことと、一緒に「今日の本、どうだった?」と季節の話をすることのほうですから。
季節の本を、家でもっと生かすコツ
せっかく季節の本が手元に来たら、少しだけ工夫すると効果が変わります。ヨンデミーを使っていない方にも役立つ話なので、書いておきます。
① 読む前に、窓の外を見る
「今日、外めちゃくちゃ寒かったね」の一言でいいです。身体の記憶を呼び起こしてから読むと、文章の入り方が変わります。説明はいりません。
図書室で『手ぶくろを買いに』を読んだあとに、自分の手に息を吹きかけてもらうのと同じことを、読む前にやるイメージです。
② 読んだあと、実物に会いに行く
『おちば』を読んだあと、私たちは公園で落ち葉遊びをしました。それだけです。特別なことはしていません。
本と現実がつながった瞬間、子どもは必ず何か言います。その一言が出てきたら、その本はもうその子のものです。

本物に触れることが感性を育てる、という話は、花の絵本の記事でもくわしく書きました。
③ 季節を先取りしすぎない
大人はつい、少し早めに準備したくなります。でも図書室の展示で何度も確かめてきた通り、季節の本は生ものです。前すぎても後すぎても動きません。
目安は1か月前。そして子どもの季節は、気温ではなく生活の区切りで動きます。夏休みが終われば、まだ暑くても夏は終わりです。
④ 去年と同じ本を、もう一度読んでいい
季節の本は、毎年読み返す価値があります。1年前と今とでは、子どもの身体も心も違うからです。
「それ知ってる」と言われても、気にしないでください。1年後にもう一度読むと、「そういうことだったんだ」と新しく発見したりします。
そして、これがおもしろいのですが。笑うところは、去年と同じなんです。
わかることは増えているのに、その子の好きなツボは変わっていない。同じ本を毎年読むと、変わった部分と変わらない部分の両方が見えます。季節の本は、その子の成長の記録にもなります。
よくある質問
まとめ
- ヨンデミーはその子のヨンデミーレベルと好みで本を選ぶため、8月に雪山の本が来ることもある
- 今の季節の本は、身体の感覚と文章が結びつくので、ことばの習得にも情緒にも効く
- 『手ぶくろを買いに』を冬に読むと、子どもは膝を抱えて小さくなる。夏では同じことは起きない
- 図書室でも、季節の本は生もの。前すぎても後すぎても動かず、子どもの季節は気温ではなく生活の区切りで動く
- ただし親が「季節・難易度・興味・図書館の在庫」を毎週そろえ続けるのは大変で、年々「それ知ってる」が増えて先細りになる
- カレンダー選書は毎週テーマが替わり、年51テーマ・400冊以上から、その子のレベルに合う季節の本を選んでくれる
- いつもの選書に加わる形で届き、図書館の自動予約にも対応している
- 冊数が多いと感じたら、選書の設定から5・8・10・15・20冊のコースに変更できる
- 親がやるのは、借りて渡すだけ。それで子どもは1年じゅう季節の本を楽しめる
小学生のあいだに、同じ季節は6回しか来ません。
春に桜の本を読んで、目の前の桜を見上げる。夏にスイカの本を読んで、冷たいスイカにかぶりつく。秋に落ち葉の本を読んで、そのまま公園へ飛び込みに行く。冬に雪山の本を読んで、寒さの厳しさを知る。その1回ずつが、子どもの中に積み重なっていきます。

でも、それを全部親が用意しようとすると続きません。私は続きませんでした。おまかせできるところは、おまかせしてしまいましょう。親の仕事は、本を渡して、隣で一緒に季節を感じることのほうです。
ヨンデミーは30日間の無料体験があり、自動課金もありません。まずは今の季節に、どんな本がすすめられるのかを見てみるのがいちばん早いと思います。ちょうど今の時期の本が届くので、良さが実感しやすい機能です。
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料金・口コミ・兄弟で使ってみて何が変わったかなど、ヨンデミー全体のレビューはこちらにまとめています。

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