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子どもが小さいころ、一緒に遊んでいた時間を覚えていますか?
積み木を重ねたり、追いかけっこをしたり、くすぐり合いをしたり。床に転がって、意味もなく笑っていた時間。あのころの「一緒に遊ぶ」は、子どもが成長するにつれて、少しずつ形を変えていきます。
お友だちと遊ぶようになって、「外で遊んでくる!」と飛び出すようになって、気がつけば「ねえ、一緒に遊ぼう」と誘われる機会も減ってくる……。さみしいけれど、それは子どもがちゃんと育っている証拠でもあります。
でも、読み聞かせがあれば大丈夫です。
読み聞かせは、「勉強」でも「しつけ」でもありません。親子でいっしょに楽しむ、れっきとした遊びのひとつです。声を出して、笑って、ときにはふたりでおなかを抱えて笑い転げて。そんな時間が、たった10分あればつくれます。
この記事では、「読み聞かせを楽しむこと」だけを考えます。育つ力の話も、正しい読み方の話も、いったん脇に置きます。今夜から使える読み方のコツと、声を出して楽しめる絵本を8冊、うまくいかない日の切り抜け方まで含めてご紹介します。

こんな方におすすめの記事
- 読み聞かせが「やらなきゃいけないこと」になってしまっている方
- 最近、子どもから「遊ぼう」と誘われなくなって、少しさみしい方
- 「自分は読むのが下手だから」と、読み聞かせに気後れしている方
- 絵本を読んでも子どもの反応が薄く、続ける自信がなくなってきた方
- 短くていいから、親子で声を出して笑える時間がほしい方
この記事は小学校低学年〜中学年(1〜4年生)のお子さんをお持ちの方に向けて書いていますが、紹介する絵本は年長さんから高学年まで、幅広く盛り上がるものを選んでいます。
読み聞かせって、じつは「遊び」だった
「一緒に遊ぼう」と誘われる時期は、思ったより短い
学校で子どもたちを見ていると、遊びの相手が親から友だちへ移っていくのは、思っているよりずっと早いと感じます。低学年のうちはまだ「おうちの人と遊んだ」という話をよく聞きますが、中学年になると話題の中心はすっかり友だちです。
これは順調に育っている証拠なので、引き止める必要はありません。ただ、親と子がふたりで何かを楽しむ時間は、意識してつくらないと自然には残らなくなります。
そこで残しておきやすいのが、読み聞かせです。夜のちょっとした時間に、絵本を1冊はさむだけ。特別な準備も、道具も、外出も要りません。「遊ぼう」と誘わなくても、絵本を持っていけば遊びが始まります。

遊びと読み聞かせは、こんなに似ている
思い返してみると、読み聞かせは遊びの構造とよく似ています。並べてみると、驚くほど重なります。
| 遊びの要素 | 読み聞かせでの現れ方 |
|---|---|
| 「もう一回!」がある | 同じ絵本を何度もせがまれる |
| お決まりのルールがある | 繰り返しのフレーズ、めくる順番 |
| 予想と、裏切りがある | 次のページで何が起きるか |
| 役になりきる | 声色を変える、登場人物になる |
| 勝ち負けも点数もない | 誰にも評価されない |
| おしまいは自由 | 飽きたらやめていい |
絵本の登場人物の声を変えて読んでみたり、「次どうなると思う?」とクイズみたいに聞いてみたり、繰り返しのフレーズを子どもと一緒に声に出してみたり。子どもが「もう一回!」と言うのは、面白い遊びをもう一回やりたい気持ちとまったく同じです。
「遊び」だと思うと、親のハードルが一気に下がる
読み聞かせを「子どものためにしてあげること」だと考えると、どうしても背筋が伸びます。ちゃんと読まなきゃ、毎日やらなきゃ、いい絵本を選ばなきゃ——そうやって自分でハードルを上げてしまい、しんどくなって続かなくなる。よくあることです。
でも「遊び」だと思えば、話は変わります。遊びに正解はありません。今日は5分でおしまいでも、途中でふざけて脱線しても、全部アリです。読み聞かせはうまく読まなくていい。ゆっくりでも、噛んでしまっても、笑ってしまっても、全部ひっくるめて「一緒に楽しむ時間」にしてしまいましょう。
読み聞かせが面倒に感じる日の乗り切り方は、こちらの記事でくわしくまとめています。

声を出して楽しむ絵本の読み方、6つのコツ
どれも今夜からできることばかりです。全部やる必要はありません。ひとつだけ選んで試してみて、子どもの反応がよかったものを残していけば十分です。
① 繰り返しのフレーズは「一緒に言う」
絵本には、同じフレーズが何度も出てくるものがたくさんあります。「おおきなかぶ」の「うんとこしょ、どっこいしょ」のような、あの部分です。そういうフレーズは、読んであげるのではなく、子どもと声をそろえて言ってみましょう。
何度か読むうちに、子どもがフレーズを覚えてきます。そうしたら、わざと間違えたり、途中で止めて「次はなんだっけ?」と振ったりすると、子どもはとても嬉しそうに教えてくれます。この「教えてあげた」という感覚が、次に読むときの楽しみにつながります。

② 声色を思い切り変えてみる
おじいさんのキャラクターはしゃがれた声で、小さな動物は高くてかわいい声で。最初は恥ずかしくても、子どもは親の声の変化に大喜びします。
コツは、うまくやろうとしないこと。「ちょっと変な声」のほうが、むしろウケます。俳優さんのような演技はいりません。低い声と高い声、大きい声と小さい声、この4つを使い分けるだけで、子どもにとっては十分に別人です。

③ 「読む」より「一緒に参加する」感覚で
読み聞かせは、親が一方的に読むものではありません。「ここ、どんな顔してると思う?」「次はどうなるかな?」と合間に声をかけて、子どもも絵本の世界に参加できるようにしてみましょう。
ただし、質問攻めにしないのが大事なところです。声をかけるのは1冊に2〜3回で十分。多すぎると「テストされている」感じになって、物語に入り込めなくなってしまいます。
④ わざと間違える、わざと止まる
何度も読んだ絵本でこそ効く方法です。子どもが覚えているところをわざと間違えて読むと、「ちがう!」と大喜びで訂正してくれます。ページをめくる直前でわざと止まって、「……どうなると思う?」ともったいぶるのも盛り上がります。
この「わざと」は、親がふざけていい合図でもあります。親がふざけると、子どもは安心してふざけられます。
⑤ 読む前に「今日はどっちがいい?」と選ばせる
本棚の前で「何がいい?」と聞くと、迷って時間だけが過ぎることがあります。そんなときは、親が2冊持っていって「どっちがいい?」と聞くと、すんなり決まります。
選ぶという行為そのものが、もう遊びの一部です。「今日はこっち!」と決めた本は、子どもにとって自分で選んだ本になります。同じ本を選び続けても、まったく問題ありません。
⑥ 終わりを決めず、飽きたらやめる
「最後まで読まなきゃ」と思うと、親も子どももしんどくなります。遊びは飽きたら終わりでいいのです。途中でやめても、その日の読み聞かせは失敗ではありません。
逆に、「もう一回!」が止まらない日もあります。そういう日は、時間の許すかぎり付き合ってあげると、子どもはとても満たされた顔をします。1日にどれくらい読めばいいかの目安については、こちらでまとめました。

うまくいかない日の「あるある」と、切り抜け方
遊びのつもりで始めても、思いどおりにいかない日はあります。でも、うまくいかないと感じる場面の多くは、じつは「遊びとしては成功している」場面だったりします。
| よくある場面 | 切り抜け方 |
|---|---|
| ふざけて話が進まない | ふざけを本編に取り込む。「じゃあ今のセリフ、○○が言って」 |
| どんどんページをめくられる | めくり係を任せる。絵だけ見て進む日があってもいい |
| 同じ本ばかり選ぶ | 遊びは繰り返すもの。読み方のほうを変えてみる |
| 途中で走り回りはじめる | やめずに読み続けてみる。耳は案外こちらを向いている |
| きょうだいで好みが合わない | 日替わりで選ぶ人を交代。上の子には読み手を頼む日も |
| 親が疲れて声が出ない | 短い絵本を1冊だけ。表紙を見て話すだけの日も可 |

とくに「走り回りはじめる」は、多くの方がやめどきだと感じる場面だと思います。でも学校で読み聞かせをしていると、よそを向いていた子が、あとで内容をしっかり覚えていることがよくあります。体が動いていることと、耳が聞いていないことは、別のことのようです。
聞く力や集中力の育ち方については、こちらの記事でくわしく書いています。

今夜から使える!声を出して楽しむ絵本8冊
ここからは、「読んであげる」より「一緒にやる」に向いている絵本を8冊ご紹介します。しみじみ味わうタイプではなく、声を出したくなる・つっこみたくなる・思わず笑ってしまうタイプばかりを選びました。
まずは一覧でどうぞ。「今日はどの遊びをしようかな」という気分で選んでみてください。
| 絵本 | 楽しみ方のタイプ | 盛り上がる目安 |
|---|---|---|
| ウラパン・オコサ | 数のクイズ・早口 | 1年生〜6年生 |
| ねこいる! | 驚き・効果音 | 年長〜低学年 |
| ねこいる!いる! | 予想して裏切られる | 年長〜低学年 |
| へんしんトンネル | ことばあそび・声を合わせる | 年長〜中学年 |
| おうさまがかえってくる100びょうまえ! | カウントダウン・ハラハラ | 低学年〜中学年 |
| だじゃれどうぶつえん | だじゃれ・つっこみ | 低学年〜高学年 |
| ねえ、どれがいい? | 選ぶ・言い合う | 低学年〜高学年 |
| もこ もこもこ | 音とリズム | 年少〜低学年 |

『ウラパン・オコサ』
谷川晃一 著 / 童心社
どんな絵本? 「1」をウラパン、「2」をオコサと呼び、この2つの言葉だけで数を数えていく、ちょっと不思議なかず遊び絵本です。「サルが1ぴきでウラパン、バナナが2ほんでオコサ」…数が増えるほど「オコサ・オコサ・ウラパン!」と呪文のようなリズムになっていきます。第5回日本絵本賞受賞作。小学校の図書室に置いてあることも多い一冊。
一緒に楽しむポイント ルールが分かってきたら「オコサ!ウラパン!」と親子で声を合わせて答えるのが楽しい。数が大きくなるほどテンポが上がって早口言葉みたいになり、気がつけばふたりで大笑い。わかった瞬間の「あ、そういうことか!」という顔が最高です。小学1年生から6年生まで盛り上がれる珍しい絵本です。
こんな遊びに発展します 読み終わったあと、家の中のものを「ウラパン・オコサ」で数えてみてください。おはしを数えたり、家族の人数を数えたり。絵本が終わっても遊びが続くのが、この本のいちばんの魅力です。
『ねこいる!』
たなかひかる 著 / ポプラ社
どんな絵本? 「ねこいる?」と問いかけると、バゲットや肉まん、リコーダーを吹く女の子の脇など、ありえない場所から「ババーン!」とねこが飛び出す、ただそれだけの絵本です。シンプルな展開と言葉の繰り返しが潔く、MOE絵本屋さん大賞2022受賞。著者自身が「頭は良くならない絵本」と言い切る、純粋に笑うための一冊。
一緒に楽しむポイント 「ねこいる?」と問いかけるたびに「いない!…って思ったらいた!」という驚きが繰り返されます。「ババーン!」の効果音を親子で大げさに言うだけで大盛り上がり。ページをめくるたびに「次はどこから出てくるんだろう?」と夢中になれる、ゲーム感覚の絵本です。
こんな遊びに発展します 役割を分けるとさらに楽しくなります。親が「ねこいる?」と問いかけ役、子どもが「ババーン!」の担当。慣れてきたら交代してみてください。子どもが読み手になる、いちばん最初の一冊としてもおすすめです。
『ねこいる!いる!』
たなかひかる 著 / ポプラ社
どんな絵本? 大人気『ねこいる!』の第2弾。シリーズ累計20万部を超えた人気シリーズのさらなる進化版です。今回もどんな場所からねこが飛び出すかまったく予想できず、「わけがわからない」のにとにかく笑える。前作を読んだ子は「今度はどこから出る?」と身構えながら読み進めます。
一緒に楽しむポイント 前作を知っているだけに、「今度は読めたぞ!」と思う油断を絶妙に裏切ってくれます。親子で「次はここから出るはず…」と予測し合いながら読むのが楽しい。1冊目と2冊目を続けて読んで、どっちがより驚いたかを言い合うのも盛り上がります。
こんな遊びに発展します 「うちだったら、どこからねこが出てきたら面白い?」と聞いてみてください。冷蔵庫、ランドセル、お風呂のふた……。子どもが考えた「ありえない場所」に、親が本気で驚いてみせると、そのまま10分は遊べます。
『へんしんトンネル』
あきやまただし 著 / 金の星社
どんな絵本? ふしぎなトンネルをくぐると、言葉が変身してしまう!かっぱが「かっぱかっぱかっぱ…」とくぐると、出口から「ぱっかぱっかぱっか」と馬になって出てきます。とけいは毛糸に、ロボットはボロになって…。言葉の音が入れ替わって全く別のものに変身する、シリーズ累計90万部を超えることばあそびの決定版。
一緒に楽しむポイント 繰り返しのことばを親子で声を揃えて読むのが楽しく、自然と「次は何に変身する?」と考えはじめます。変身の瞬間に一緒に驚いたり笑ったりするだけで最高の時間に。シリーズが多いので長く楽しめます。
こんな遊びに発展します 読み終わったら「ほかにもへんしんできる言葉はないかな?」と家の中で探してみましょう。子どもの名前や家族の名前でやってみると大爆笑になります。お風呂の中や車の中でも遊べるので、絵本が手元になくても続けられます。
『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』
柏原佳世子 著 / えほんの杜
どんな絵本? 王様が出かけた隙に、家来たちは王様の部屋でやりたい放題。ところが窓から王様の馬車が!「かえってくるまであと100びょうだ!かたづけろーー!!」始まる怒涛の100秒カウントダウン。1秒ずつ刻まれる数字とともに、家来たちの大慌てのお片づけが描かれます。
一緒に楽しむポイント 「100、99、98……」と一緒にカウントしながら読むのが最高に盛り上がります。数字が減るたびに「まだ片付いてない!」「急いで!」と子どもが自然と声を上げ始めます。ハラハラドキドキのスリルを親子で共有できる、読み聞かせが「参加型ゲーム」になる一冊。
こんな遊びに発展します 絵の中に隠れている小さなドタバタを探すのも楽しい一冊です。「この家来、さっきから何もしてないよ」なんて発見が出てきます。片づけの時間に「100びょうまえ!」と声をかけると、本当に動き出すことがあるのも、ひそかな効用です。
『だじゃれどうぶつえん』
中川ひろたか 文 / 高畠純 絵 / 絵本館
どんな絵本? ペンギンがペンキを塗って「ペンギンぬりたて」、ライオンがカレーを食べて「かライオーン」、リスがシャワーで頭を洗って「シャンプー アンド リス」…動物が主役のだじゃれが次々と登場します。文章の中に動物の名前が自然に溶け込んでいて、意味がわかった瞬間の「あー!なるほど!」が気持ちいい絵本です。
一緒に楽しむポイント 読んでいて突然ニヤッとしてしまうページが続きます。「なんでこれがだじゃれなの?」と子どもに聞かせてみると、説明しようとしてまた笑えてくる。少し難しいだじゃれもあるので、小学生になってからが特に楽しめます。親子でどのだじゃれが一番うまいか採点し合うのもおすすめです。
こんな遊びに発展します 「自分でもだじゃれを作ってみる」に進むと、ぐっと盛り上がります。うまくなくていいのがだじゃれのいいところで、スベったらスベったで、それがいちばん笑えます。ことばで遊ぶ感覚は、こうやって身についていきます。
『ねえ、どれがいい?』
ジョン・バーニンガム 著 / 評論社
どんな絵本? 「ジャムだらけになるのと、泥んこになるのとどっちがいい?」など、ちょっと変わった質問が次々に続く絵本です。どれもあまり選びたくないような選択肢ばかり。正解はなく、選んで答えるだけの一冊です。
一緒に楽しむポイント 子どもに「どれがいい?」と聞きながら読むのが最高に楽しい。子どもの答えに「え、なんで!?」と反応するだけで大盛り上がり。親も一緒に選んで、ふたりの答えが違ったり同じだったりするのを楽しみましょう。読み聞かせというより「一緒にやるゲーム」です。
こんな遊びに発展します 慣れてきたら、自分たちで質問を作ってみてください。「一生カレーだけ食べるのと、一生ラーメンだけ食べるの、どっちがいい?」——このタイプの質問は、車の中でも、寝る前の暗い部屋でも、絵本なしで続けられます。選んだ理由を聞くと、その子らしさがよく見えます。
『もこ もこもこ』
谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵 / 文研出版
どんな絵本? 「もこ」「もこもこ」「にょき」…意味よりも音とリズムを楽しむ、谷川俊太郎の名作絵本。シンプルな言葉と元永定正のダイナミックな絵が合わさった、読むたびに声を出したくなる一冊です。赤ちゃん絵本として知られていますが、「意味がないのに面白い」という感覚は、小学生のほうがむしろよく分かります。
一緒に楽しむポイント 音の気持ちよさを全身で楽しめます。「もこもこもこ…」とゆっくり読んだり、突然大きな声で「にょき!」と言ったり。テンポを変えるだけで子どもの反応が変わります。声の大きさや速さを実験しながら読む、そんな楽しみ方がおすすめです。
こんな遊びに発展します 子どもに読み手を代わってもらってください。文字が少ないので、低学年でもすぐに読めます。親が「うわー!」と大げさに驚く役に回ると、子どもは何度でも読みたがります。
「遊び場」を続けるための、小さな工夫
絵本を「遊び道具」のそばに置く
絵本を本棚にきちんと並べると、見た目は整いますが、遊びのきっかけにはなりにくくなります。今読んでいる数冊だけは、ソファの横やリビングの床、寝室の枕元など、手が届くところに出しておきましょう。
おもちゃが出しっぱなしだと遊びが始まるのと同じで、絵本も目に入る場所にあると「読も」となります。片づけの美しさより、始めやすさを優先していい場面です。

図書館を「遊び道具の貸し出し所」だと思う
笑える絵本は、何度も読むうちにいつか飽きます。それでいいのです。全部買う必要はなく、図書館で借りて、当たりだったものだけ手元に置けば十分です。
子どもと一緒に選びに行くと、それ自体が遊びになります。「今日は笑える本を1冊探そう」とテーマを決めて行くと、迷子になりにくくおすすめです。
うまくいった日を、覚えておく
「昨日、あの本ですごく笑ったね」と翌日に話題にするだけで、読み聞かせは思い出になります。遊びは、あとから語られることで「もう一回やりたいこと」に変わります。
読み聞かせをいつまで続けるか、やめどきをどう考えるかについては、こちらでまとめています。

「うまく読めなくていい」が、一番大事なこと
読み聞かせをしていると、「もっとうまく読んであげたい」と思うことがあるかもしれません。声が変えられない、間が取れない、噛んでしまう…。
でも、子どもにとって大事なのは、上手に読んでもらうことではありません。
「お父さん(お母さん)と一緒に、楽しかった」
その記憶が残ることが、全てです。
噛んでしまったら一緒に笑えばいい。声がおかしくなったら「変だった?」と聞いてみればいい。失敗も全部ひっくるめて、楽しい時間にしてしまいましょう。

それに、この時間で得をしているのは子どもだけではありません。声を出して笑ったあとは、親のほうも肩の力が抜けています。読み聞かせは「してあげるもの」ではなく、ふたりで一緒に遊ぶもの——そう考えると、ずいぶん気が楽になります。

子どもが友だちと遊ぶようになっても、外の世界が広がっても、夜の読み聞かせの時間だけは、親子ふたりだけの遊び場です。
今夜も一緒に、声を出して笑いましょう。
よくある質問
おまけ:笑っているだけなのに、ちゃんと積み重なっている
この記事では「育つ力」の話をわざと脇に置いてきました。楽しむことだけを考えたほうが、読み聞かせは続くからです。
ただ、最後にひとつだけ。親子で声を出して笑っている時間は、遊んでいるだけのようでいて、いろいろなものを置いていきます。
- 繰り返しのフレーズを一緒に言ううちに、耳が言葉のリズムを覚える
- 「次どうなる?」を考える時間が、話の先を想像する練習になる
- だじゃれやことばあそびで、ことばを「いじって遊ぶもの」だと知る
- 笑った本のタイトルを覚えて、自分から次の本を探すようになる
- 「本=楽しいもの」という感覚が、いちばん最初に身につく
どれも、狙って身につけさせられるものではありません。笑っていたら、あとからついてきていた——そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
読み聞かせで育つ力を整理した記事と、想像力の話はこちらにまとめています。気になったときにだけ、のぞいてみてください。


まとめ:読み聞かせは、親子の「遊び場」
- 読み聞かせは「勉強」ではなく、親子でする「遊び」のひとつ
- 繰り返しのフレーズは、読んであげるのではなく一緒に声に出す
- 声色を変えたり、わざと間違えたりするのも全部楽しい
- 本を選ぶときは「どっちがいい?」の2択にすると決まりやすい
- 飽きたらやめていい。途中でやめても失敗ではない
- ふざける・走り回る・同じ本ばかり——どれも遊びとしては順調
- 声を出して笑える絵本を選ぶと、読み聞かせがもっと盛り上がる
- 絵本は手の届く場所に。図書館で借りて、当たりだけ手元に残す
- うまく読めなくていい。大事なのは「一緒に楽しんだ」こと
「読み聞かせで育つ力」シリーズの他の記事もあわせてどうぞ。










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