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こんな方におすすめの記事
- お子さんが本をまったく読まず、どうしたらいいかわからない方
- 「うちの子は本が苦手なタイプなんだ」と感じている方
- 読み聞かせは好きだったのに、自分で読むのを嫌がるようになった方
- 図書館や本屋に連れて行っても、結局何も選ばずに帰ってくる方
- 「読みなさい」と言うたびに親子ともイヤな気持ちになってしまう方
この記事は、本をほとんど読まない小学生(1〜6年生)の保護者の方に向けて書いています。
「うちの子、本当に本を読まないんです」
司書として仕事をしていると、こんな相談をよくいただきます。
正直にお伝えすると、「本が苦手な子」に本を読んでもらうのは、簡単なことではありません。 テクニックひとつで劇的に変わる、という魔法のような方法はないのです。
でも、だからといって難しく考えすぎなくて大丈夫です。「面白い」と思える一冊に出会うこと、そして無理なく続けられる小さな習慣。このふたつがそろえば、0冊だったお子さんも、少しずつ本のほうを向いてくれるようになります。
この記事では、読書に苦手意識のあるお子さんが「0冊」から抜け出すための、具体的なステップをご紹介します。

なぜ「本が苦手」になってしまうのか
結論:ほとんどの場合、「本が嫌い」なのではなく、「面白いと思える本にまだ出会えていないだけ」です。
「うちの子は本嫌い」と決めつけてしまいがちですが、それは少し違うことが多いです。
これまで手に取ってきた本が、たまたまその子に合わなかっただけ。自分の興味とぴったり重なる一冊、面白いと感じられる内容の本に出会えれば、驚くほどすんなり読み始めるお子さんはたくさんいます。
子どもが本と出会うきっかけを作るのは、大人の役目です。「本嫌い」ではなく「まだ出会えていないだけ」。この前提に立つだけで、関わり方が変わってきます。
ステップ1:本は子どもに「選ばせる」
結論:どんなにおすすめでも、大人が選んだ本は読まれないことが多いです。子ども自身に選ばせましょう。
子どもは、自分が読みたいと思った本しか読みません。
司書として「この子の興味に合いそう」と思っておすすめしても、タイトルにピンとこない、表紙の絵の雰囲気が合わない。それだけで手に取ってもらえないことは、実はしょっちゅうあります。子どもの本選びは、大人が思う以上にシビアです。
とくに読書に苦手意識のある子は、興味のない本を「とりあえず読んでみる」ということをしません。
だからこそ、本屋さんや図書館で、お子さん自身に選んでもらうのが一番の近道です。

| ポイント | 理由 |
|---|---|
| 1冊だけでなく3冊選ぶ | 1冊が合わなかったとき、そこで読書がストップしてしまうため |
| 表紙・タイトルの好みを否定しない | 大人の「良い本」の基準と、子どもの「読みたい」は別物 |
| 「これは違うかも」と思っても口に出さない | 選ぶ経験そのものが、読書への主体性を育てる |
なお、子どもに合う本の選び方の基本は「小学生の語彙力を伸ばす本おすすめ7冊と選び方|司書ママが厳選」でも詳しくお伝えしています。
ステップ2:本を手にしたら、すぐ読める時間を作る
結論:「本を選んだ直後」が、一番読む気持ちが高まっているタイミングです。
本を手にした瞬間、子どもの気持ちはその本に向かって一番盛り上がっています。このタイミングを逃さないことが大切です。
- 本屋や図書館からの帰りの車や電車の中
- 家に帰ってすぐの10分間
「あとで読もうね」と後回しにしてしまうと、せっかく高まった気持ちがしぼんでしまうことがあります。選んだその日のうちに、少しでもページを開く時間を作ってあげましょう。
ステップ3:毎日「たった10分」でいい
結論:読書が苦手な子には、10分で十分です。長い時間を求めないことが継続のコツです。
「毎日30分読書」と聞くと、読書が苦手な子はそれだけで気持ちが重くなってしまいます。まずは10分からで十分です。
10分の途中で飽きてしまうこともあるかもしれません。低学年のお子さんなら、10分間ずっと集中できないこともあるでしょう。それでも大丈夫。絵本をただめくって眺めるだけでもいいのです。子どもは発見するのが得意なので、ページをめくっているうちに、何かしら「おもしろい」を見つけ出します。
できれば、この10分間は大人も一緒に本を読む時間にしてみてください。スマホやテレビ、ゲームはお休みにして、大人も読書をする姿を見せることが、思っている以上に効果を持ちます。

「1日30分」だと大変そうでも、「1日10分」ならできそうな気がしませんか?
毎日少しずつ読む習慣のほうが、週に一度長時間読むよりも習慣化しやすいと言われています。まずは「毎日10分」を目標にしましょう。読書が習慣になってきたあとの時間の目安は「小学生の読書時間は1日30分が目安|学力が伸びる読み方を学校司書が解説」で紹介しています。
「10分」は、目に見えるようにすると続けやすい
結論:時間が目で見えると、子どもは「あと少し」がわかって集中しやすくなります。
「10分ね」と言われても、子どもにはその長さの見当がつきません。何度も時計を見に行ったり、「まだ?」と聞きに来たり。そのたびに、せっかく入りかけていた物語の世界から引き戻されてしまいます。
そこで用意しておきたいのが、残り時間が数字で見えるタイマーです。「この数字が0になるまで」と決めてしまえば、子どもは時間を気にせず本に向かえます。
スマホのタイマーでも計れますが、これはあまりおすすめしません。この10分は、スマホをお休みにする時間だからです。計るために手元に置いてしまうと、通知が光った瞬間に大人の集中も切れてしまいます。読書用に独立した1台があるほうが確実です。
選ぶときのポイントは、数字が大きくて離れていても見えることと、操作が単純なことです。学習用に作られたタイマーはこの2つを満たしているものが多く、子どもが自分でセットできます。「自分で押して始める」という小さな行為が、読書を「やらされるもの」から「自分で始めるもの」に変えてくれます。
ひとつ付け加えると、タイマーが鳴っても「まだ読みたい」と言われたら、それは大成功です。そのまま読ませてあげてください。10分は「ここまではやろう」の目安であって、「ここでやめなさい」の合図ではありません。
ステップ4:読書中の「態度」には口を出さない
結論:頬杖をついていても、ゴロゴロ寝転んでいても、読書の姿勢についてはあえて何も言わないであげてください。
読書は、能動的に楽しむものです。自分で読まない限り、内容は頭に入ってきません。「イヤだな」と思いながら読んでいると、内容が入ってこず、内容がわからないから、つまらなく感じてしまう。この悪循環がいちばん避けたいところです。
とにかく「楽しむこと」が最優先です。「ちゃんと座って読みなさい」とやらせようとすると、子どもは拒否反応を起こしやすくなります。
姿勢や態度についてはひとまず横に置いて、ゴロゴロしながらでも、本の世界にスッと入っていく瞬間を待ってあげましょう。

ステップ5:読んだら「ほめる」「聞く」「共感する」
結論:読んでいること自体をほめる。内容は、子どもが話したがったときだけ聞く。そして、子どもの気持ちにそっと寄り添う。この順番が大切です。
まずはほめる
「本読んでるの、かっこいいね」
シンプルなひと言で十分です。読んでいる姿そのものを認めてもらえることが、次のページをめくる力になります。
話したそうにしていたら、聞く
子どもが内容を話したがっている様子なら、聞いてあげましょう。話すことで、子どもは本の中の出来事をもう一度体験し直すことができます。
一人で読んだ本のお話を誰かにして、それを面白がってもらえる。その嬉しい体験が、次の読書につながっていきます。
逆に、「どんな話だった?」「ちゃんと理解した?」とテストのように聞いてしまうと、読書が「詰問される時間」に変わってしまうので注意が必要です。
気持ちに「共感する」
本を読んでいるお子さんの様子を見ていると、いろいろな表情に気づくことがあります。そんなとき、その気持ちにそっと言葉を添えてあげてください。
- 疲れているようなら「少し疲れたね」
- ドキドキしたようなら「ドキドキしたね」
- 驚いているようなら「驚いたね」
- 本と関係なくお腹がすいたようなら「お腹すいたね」
内容を評価するのではなく、今、目の前にいる子どもの気持ちにそのまま寄り添うことがポイントです。「自分の気持ちをわかってもらえた」という安心感は、次も本を開いてみようと思える気持ちにつながっていきます。
ステップ6:読書ノートで「読めた」を見える化する
結論:達成感の積み重ねが、読書を続ける力になります。数分で終わる、簡単な記録から始めましょう。
本を読んだら、簡単な記録をつけてみるのもおすすめです。
- 本のタイトル
- 作者
- 読み終わった日
- 楽しかった度(星1〜5など)
これくらいシンプルなものでOKです。慣れてきたら、ひとことの感想を書く習慣につなげると、将来の読書感想文にも自然につながっていきます。ただし、記録に時間がかかりすぎると本末転倒なので、数分で終わる程度にとどめておくのがポイントです。
読んだ本の記録が増えていくのを見ると、達成感が生まれます。達成感があると、読書そのものが楽しくなっていきます。
市販の読書ノートを使うと、書くハードルが下がります
結論:白紙のノートより、書く場所が決まっているもののほうが子どもは書けます。
ふつうのノートでも記録はできますが、実際にやってみると、白紙は意外と手が止まります。「何を書けばいいの?」と聞かれて、こちらも答えに困ってしまう。これは大人でも同じですよね。
その点、市販の読書ノートは書く項目があらかじめ決まっているので、埋めていくだけで記録になります。星に色を塗る、丸をつけるといった「文字を書かなくてもいい欄」があるのも、書くことが苦手な子には助かります。
選ぶときは、好きなキャラクターやイラストのものをお子さん自身に選んでもらうのがおすすめです。ステップ1と同じで、自分で選んだものは使いたくなります。
キャラクターの力を借りたいときに。表紙を気に入れば、それだけでノートを開く理由になります。
『あるかしら書店』でおなじみのヨシタケシンスケさんがイラストを手がけた読書ノートです。眺めているだけでも楽しく、少し年齢が上がったお子さんにも合います。
くり返しになりますが、記録に時間をかけすぎないことがいちばん大切です。1冊読むたびに数分。それ以上かかるようなら、書く欄は減らしてしまって構いません。
ステップ7:「自分に似ている」本を選んでみる
結論:主人公と共通点のある本は、読書が苦手な子と本との距離を一気に縮めてくれます。
読書が苦手な子は、本との気持ちの距離が遠いことが多いです。「よくわからないから、あまり好きじゃない」という感覚です。
この距離を縮めるには、「これは自分の話だ」と感じてもらうことが近道になります。
- 主人公と同じ性別、年齢、名前
- 似たような家族構成、友だち関係
- 好きなものが出てくる(スイーツ、虫、犬など)
本の中に「自分」を見つけると、一気にその物語が自分ごとになります。本が好きな子は、主人公に自分を重ねて、一緒に感情を味わい、一緒に冒険をします。この「同化する」経験を、読書が苦手な子ほど、実は必要としています。
最近では、子ども自身の名前が主人公として登場する、名前入り(オーダーメイド)絵本というサービスもあります。世界に一冊だけの、自分が主人公の絵本。「自分の物語」を読むという体験そのものが、読書へのハードルをぐっと下げてくれることがあります。
「えほんインク」の”自分そっくりアバター絵本”
名前入り絵本のサービスはいくつかありますが、中でも読書が苦手な子と相性がよさそうだと感じたのが、ÉHON INC.(えほんインク)のアバター絵本です。
名前を入れるだけではありません。お子さんに似せた3Dアバターを作ると、その子自身が絵の中に主人公として登場します。髪型や服などの組み合わせは100万通り以上。表紙のデザインや、贈る相手へのメッセージも選べるので、文字どおり世界に一冊だけの絵本になります。
司書として「これはいいな」と思ったのは、物語が『ももたろう』『シンデレラ』など、子どもがすでに知っているお話だという点です。読書が苦手な子にとって「どんな話かわからない」は大きなハードルですが、筋を知っている物語なら安心して読み進められます。そこに自分自身が出てくるのですから、「これは自分の話だ」という感覚は最大級です。
活字そのものに苦手意識があるお子さんには、絵さがし絵本の『ぼくを探せ!わたしを探せ! 童話の国へん』もあります。読むというより「探す」絵本なので、ページをめくる楽しさのほうから入っていけます。ほかに、兄弟3人まで登場できる『くまのかぞく』もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 絵本の種類 | ももたろう/シンデレラ/絵さがし絵本/くまのかぞく など |
| 価格 | ソフトカバー5,320円〜、ハードカバー7,320円〜(税込) |
| お届け | 注文から約1週間 |
| サイズ・製本 | ハードカバー21×21cm/ソフトカバー20×20cm(どちらも糸かがり製本) |
正直にお伝えすると、ふだんの一冊として気軽に買える価格ではありません。ただ、Q&Aでもお伝えしたとおり、誕生日や入学祝いなど「特別な日のプレゼント」に本を選ぶことは、本との距離を縮めるとてもよいきっかけになります。自分が主人公の絵本は、その一冊としてかなり強い体験になるはずです。
公式サイトの口コミには、高学年のお子さんが喜んだという声もありました。絵がきれいなので、絵本を卒業したつもりの子にも届きます。ギフトコードだけを贈って、アバター作りから相手に楽しんでもらうこともできますよ。
【名前入り絵本「えほんインク」の公式サイトはこちら】
7つのステップを支える土台:本が「目に入る」家にする
結論:読まない子の家ほど、本を「表紙が見えるように、目につく場所」に置くことが効きます。
7つのステップとあわせて、ぜひ整えてほしいのが「家の中の本の置き場所」です。
本棚が子ども部屋の奥にあって、背表紙しか見えない。これでは、読書が苦手な子が自分から本を手に取ることは、まずありません。
- リビングや食卓の近くに、数冊だけでいいので本を置く
- 表紙が見えるように立てかける(書店の「面陳列」と同じです)
- 図書館で借りてきた本は、袋にしまわずかごに入れてリビングへ
- ときどき並べる本を入れ替えて、「あれ、新しい本がある」と思わせる

テレビのリモコンと同じで、子どもは「手の届く範囲にあるもの」で遊びます。本がその範囲に入っているかどうか。それだけで、本にさわる回数は大きく変わります。
表紙が見える本棚があると、いちばん手っ取り早い
結論:絵本や児童書の表紙は、子どもを惹きつけるように作られています。その表紙が見える状態にしておくのがいちばん効きます。
背表紙だけが並んだ本棚から一冊を選ぶのは、子どもにとってかなり難しいことです。大人でも、書店では平積みや表紙を見せて並べてある本につい手が伸びますよね。文字から情報を読み取るのに慣れていない子どもなら、なおさら絵で選びます。
図書室でも、表紙を見せて並べる「面出し」は定番の方法です。同じ本でも、置き方を変えるだけで手に取られ方が変わります。本の表紙は、それ自体が子どもへの「読んでみない?」という誘いになっているのです。
とはいえ、家じゅうの本棚を入れ替える必要はありません。リビングの片隅に、表紙が見えるラックを1つ置くだけで十分です。そこに並べる本を数冊入れ替えるだけで、「あれ、新しい本がある」という感覚をくり返し作れます。
上の段に表紙を見せて数冊、下の段には図書館で借りてきた本をまとめて。こうしておくと、返却日の前に「まだ読んでいない本」に気づけるという副次的な効果もあります。
逆効果になりやすいNG対応
結論:よかれと思ってやりがちな次の対応は、読書嫌いをかえって深くしてしまうことがあります。

| NG対応 | なぜ逆効果? |
|---|---|
| 「読みなさい」と毎日言う | 読書が「叱られること」とセットになり、本を見るだけでイヤになる |
| あらすじや感想をテストのように聞く | 読書が「詰問される時間」に変わる |
| 漫画・図鑑・攻略本を禁止する | 「読む楽しさ」への入口をふさいでしまう |
| 最後まで読み切ることを求める | プレッシャーで1冊を手に取ること自体が怖くなる |
| 学年より下の本を「簡単すぎない?」と否定する | 「読めた!」という成功体験を奪ってしまう |
どれも、私たち大人が子どものころに言われてイヤだったことばかりですよね。「読ませよう」とするほど、子どもは本から遠ざかります。遠回りに見えても、「楽しい」を積み重ねることが一番の近道です。
Q&A:よくある疑問
「0冊」から抜け出すきっかけになる本

結論:読書が苦手な子には、「読解力がつく本」より「最後まで読めた!」と思える本を選ぶのが一番大切です。
文章量が少なく、会話が多く、テンポの良い本から始めると、「読めた」という成功体験を積みやすくなります。名作を最初から読ませようとするより、「面白かった!」という経験を先に積むこと。会話が多い本や、1話が短い短編集は、読書へのハードルを大きく下げてくれます。
学年別に、「これなら読めた」の声が多い本をご紹介します。
小学1〜2年生
『おばけずかん』シリーズ 斉藤洋 作/宮本えつよし 絵
少し怖くて、でも笑える「おばけ」たちを紹介する童話シリーズ。1話が短く、区切りよく読み切れます。「怖いけど気になる」という気持ちが、次のページをめくる原動力になります。
『かいけつゾロリ』シリーズ 原ゆたか 作・絵
キツネのゾロリが繰り広げる、ギャグ満載の大冒険。イラストが多く、文章とイラストが一体になっているので、活字が苦手な子でもページがどんどん進みます。男の子にも女の子にも人気の定番シリーズです。
『おしりたんてい』シリーズ トロル 作・絵
「においますね」が口ぐせの名探偵が、謎解きをしながら事件を解決していくシリーズ。絵の中に隠されたヒントを探しながら読み進められるので、飽きずに最後まで楽しめます。
『ルルとララ』シリーズ あんびるやすこ 作・絵
お菓子屋さんを営む2人の女の子が主人公の、やさしい物語シリーズ。お菓子作りが好きな子には特におすすめです。難しい展開がなく、読書に苦手意識のある子でも安心して読み進められます。
小学3〜4年生
『ほねほねザウルス』シリーズ ぐるーぷ・アンモナイツ 作
恐竜の骨をモチーフにしたキャラクターたちが繰り広げる冒険物語。文字量がちょうどよく、迷路やクイズも盛り込まれているため、「続きが読みたい」という気持ちが続きやすいシリーズです。
『放課後ミステリクラブ』シリーズ 知念実希人 著
小学4年生の「ミステリトリオ」が、学校で起きる不思議な事件を解決していく短編ミステリー。漢字にはすべてふりがなが付いており、1冊ごとに完結するので、推理好きの子にはとくにおすすめです。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズ 廣嶋玲子 著
ふしぎな駄菓子屋「銭天堂」の店主・紅子が、お客さんの悩みにぴったりの駄菓子を売ってくれる連作短編集。1話完結なので、途中で読むのを止めても次に読みやすいのが魅力です。
『科学探偵 謎野真実』シリーズ 佐東みどり 他 著
天才少年・謎野真実が、学校の七不思議を科学の力で解き明かしていく推理シリーズ。謎解きと科学の知識が組み合わさっていて、ゲーム感覚で読み進められます。
小学5〜6年生
『5分後に意外な結末』シリーズ 桃戸ハル 編・著
1話5分程度で読み切れる、どんでん返しが持ち味のショートショート集。短い時間で「読み終えた」という達成感を味わえるので、読書が苦手な子でも取り組みやすい一冊です。
『都会のトム&ソーヤ』シリーズ はやみねかおる 著
頭脳明晰な創也と、サバイバル能力に長けた内人が、謎めいたゲームに挑んでいく冒険ミステリー。ゲームや謎解きが好きな子に人気で、続きが気になる展開が読書を後押ししてくれます。
『怪盗レッド』シリーズ 秋木真 著
正義の心を持つ「怪盗」が活躍する、スピード感あふれる冒険シリーズ。テンポのよい展開で、まるで映画を見ているような面白さがあります。
『ぼくらの七日間戦争』宗田理 著
中学生たちが廃工場に立てこもり、大人たちに”反乱”を起こす痛快な物語。読書の習慣がついてきた子が、次のステップとして挑戦したい一冊です。
それでも本選びに迷ったら:「選書のプロ」に頼るのもひとつの手
結論:本選びそのものをプロに任せるという選択肢もあります。子どもに合う本を探し続けるのは、それだけ大変なことだからです。
ここまで読んで、「やることはわかったけれど、うちの子に合う本を探し続けられる自信がない…」と感じた方もいるかもしれません。その感覚は正しくて、実は7つのステップの中で一番難しいのが「その子に合う本と出会わせ続けること」です。
わが家では、AIと読書教育のプロが子どもに合う本を選んでくれるオンライン習い事「ヨンデミー」を兄弟で利用しました。本の好み・読める文字量に合わせて選書してくれるので、「次に何を読ませるか」を親が悩まなくてよくなるのが最大のメリットです。実際に使って感じた効果や正直な感想は、こちらの記事にまとめています。
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まとめ:焦らず、「1冊読めた」を積み重ねよう
今日お伝えしたステップを振り返ってみましょう。
- 本は子どもに選ばせる(3冊選んでもらうのがおすすめ)
- 本を手にしたら、すぐ読める時間を作る(気持ちが高まっているうちに)
- 毎日10分でいい(長い時間を求めない)
- 読書中の態度には口を出さない(楽しむことを最優先に)
- ほめる、話したそうなら聞く、気持ちに共感する(テストのように聞かない)
- 読書ノートで「読めた」を見える化する(数分で終わる簡単な記録でOK)
- 主人公と共通点のある本を選んでみる(「自分の話」だと感じられる一冊を)

そして、この7つのステップを支えるのが、本が目に入る家にすることと、「読みなさい」と言わないことでした。
「うちの子は本が苦手だから」と思っていても、それは今までたまたま出会えていなかっただけかもしれません。
1冊読み切れた。それだけで、次につながる大きな一歩です。焦らず、お子さんのペースで、「本って面白いかも」という小さな経験を積み重ねていきましょう。
読み聞かせから一人読みへの移行期のお子さんには、「小学生が「自分から本を読む子」になる関わり方|読み聞かせから一人読みへ」もあわせてどうぞ。
今日ご紹介した「読書が続きやすくなる道具」
記事の中でご紹介した道具を、最後にまとめておきます。とはいえ、10分読書はお金をかけずに今日から始められます。どれも「あったほうが続けやすい」というだけのものなので、無理に揃えなくて大丈夫です。
それでも順番をつけるなら、まずはタイマー。次に読書ノート。本棚は、読む習慣がついてきてからで十分です。
- dretec 学習タイマー タイムアップ2(ステップ3)……10分を目に見えるようにする。ひとつだけ選ぶなら、これがいちばん効きます
- すみっコぐらしの読書ノート(ステップ6)……好きなキャラクターの力を借りて、記録するハードルを下げる
- あるかしら読書ノート(ステップ6)……ヨシタケシンスケさんのイラスト入り。少し年齢が上がったお子さんに
- 萩原 絵本ラック(表紙が見える収納)(本が目に入る家に)……表紙を見せて置くだけで、手に取る回数が変わります
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