こんな方におすすめの記事
- 小学校低学年〜中学年のお子さんに読み聞かせをしているご家庭
- 「毎晩読んでいるけど、意味があるのかな」と感じている方
- 学校生活が始まって、子どもの心の安定が気になっている方
- 「9歳の壁」「ギャングエイジ」と呼ばれる時期の関わり方を知りたい方
喧嘩のお話を読んだ夜のことです。
読み終えたあとに、子どもが「今日、喧嘩した」と言い出しました。
休み時間にドッジボールをするか、うんていをするかで決まらなくて、結局遊べなくなってしまった。そんな話でした。
そして最後に、こう言ったのです。
「明日、ごめんね言う」
わたしは何も聞いていませんし、何のアドバイスもしていません。絵本に出てくる子たちの喧嘩と仲直りを見ているうちに、自分のことや自分の気持ちとも距離が置けたのだと思います。自分で気持ちを整理したのだなと、感動しました。
結論:読み聞かせは「評価されない時間」だから効きます
読み聞かせには、語彙や読解力を育てる効果があります。でも、それとはまったく別の働きがあります。
子どもは学校で、一日中「できる・できない」を測られています。読み聞かせは、その物差しが一切ない時間です。だからこそ、心の土台になります。
この記事は小学校低学年〜中学年(1〜4年生)のご家庭に向けて、読み聞かせがどのように子どもの「自分は大丈夫」という感覚を育てるのかを、図書室で見ていることとわが家のことを交えてお伝えします。
自己肯定感って、何だろう?
自己肯定感とは、「自分はここにいていい」「自分には価値がある」と感じる力のことです。
これは「自信」や「能力の高さ」とは少し違います。何かができるかどうかに関係なく、ありのままの自分を受け入れられること。それが自己肯定感の本質です。
自己肯定感が育っている子どもには、こんな特徴があります。
- 失敗しても立ち直りやすい
- 新しいことに挑戦できる
- 友だちとうまく関われる
- 自分の気持ちを言葉で伝えられる
反対に、自己肯定感が低いと、小さな失敗を過度に引きずったり、「どうせ自分なんて」と自分を否定したりしやすくなります。
低学年〜中学年は、自己肯定感が「揺れる」時期

じつは小学校の最初の4年間は、子どもの自己肯定感がいちばん揺さぶられる時期でもあります。
低学年(1〜2年生)は、初めての学校生活で「できる・できない」を毎日突きつけられる時期。音読、計算、縄跳び、係の仕事。幼児期には気にしなくてよかった「みんなと比べた自分」に、初めて出会います。
中学年(3〜4年生)になると、いわゆる「9歳の壁」がやってきます。友だちと自分を客観的に比べられるようになり、「あの子のほうが足が速い」「私は絵が下手」と、自分の苦手が見えるようになる。友だち関係もぐっと複雑になり、家の外で気を張る場面が増えていきます。
だからこそ、この時期の家庭には「できる・できない」から完全に切り離された、安心の時間が必要なのです。読み聞かせは、まさにその時間になります。
図書室にも「どうせ読めない」はあります

この揺れは、図書室でもはっきり見えます。
「どうせ読めない」と言う子、思っている子は、けっこういます。本の前に立った時点で、もうあきらめている子がいるのです。
「宝さがしみたいに探してみてね」
だから図書の時間には、全体に向かってこう伝えてあります。
「これだけ本があるのだから、楽しめる本は絶対あるよ。宝さがしみたいに探してみてね」
「読めない」ではなく「まだ出会っていないだけ」に言い換えてしまう。本探しを、能力の問題から宝さがしに変えてしまう。それだけで、棚の前に立つ気持ちがずいぶん変わります。
選んだ本を、まず肯定する
子どもが本を持ってきたら、まずその子が選んだ本を肯定します。
「いい本選んだね」
面白かったことを話してくれたら、「それは面白いね」と返します。それだけです。
これには理由があります。難しい本を読めることはかっこいい、と子どもは思っています。だから絵本を読んでいると、劣等感を感じてしまうことがあるのです。
でも、そんなことは関係ありません。大事なのは「本を楽しむこと」。絶対にここはゆずれません。
選んだ本を「もう少し難しいのにしたら?」と言われた子は、次から自分で選ばなくなります。親が喜びそうな本を選ぶようになります。それは、自己肯定感とは逆の方向です。
読み聞かせなら、この劣等感が起きません
ここが、読み聞かせの見過ごされがちな長所です。
一人読みだと、どうしても「自分が読める本」が自分の実力として目に見えてしまいます。友だちが分厚い本を読んでいれば、比べてしまう。
でも読み聞かせは、読んでいるのは親です。どの本を選んでも、その子の実力が測られることがありません。
絵本でも、分厚い物語でも、昔話でも。「読める・読めない」から完全に外れた場所で、本を楽しめる。だから、本に苦手意識のある子ほど、読み聞かせが効きます。
本が嫌いだった子が図書室で変わっていく様子については、プロフィール記事にも書きました。
苦手意識が強い子には、本の話をしません
本にかなり強い苦手意識がある子には、本の話をしないこともあります。
ただ、好きなゲームの話や、友だちとの話を聞くだけ。
まずは図書室に馴染んでほしいと思っているからです。「本を読ませる場所」だと思われているうちは、その子にとって図書室は居心地の悪い場所のままです。
一緒に図書館にいること、本を選ぶこと、本を読むこと。この順番で、少しずつ楽しんでいけるといいなと思っています。
ご家庭でも同じです。読ませようとする前に、そこにいることが心地よい状態を作ってあげてください。
図書室は、本を読まなくてもいい場所です
本を読みに来るというより、そこにいたくて来る子がいます。
ただ話しに来る子は、たくさんいます。休み時間にゆっくり話していく子もいれば、「先生、やっほー」という挨拶だけしていく子もいます。
図書室は、学校のなかのひとつの場所です。そこに居心地のよさを感じるのなら、いつ来てもらってもかまいません。本を借りなくても、まったく問題ありません。
教室が居心地悪いなら、ほかの場所でいい
教室が居心地悪いと思う子はいます。
そういうとき、図書室でもいい、保健室でもいい、校長室でもいい。気持ちが楽になれる場所があるのは、いいことです。
教室にいづらかったり、気持ちが荒れてしまって教室にいられない子が、授業中に図書室へ来ることもあります。図書室は、いつでも歓迎です。
教室には入れないけれど、図書室で過ごして、本を借りて帰る子もいます。
「教室か、家か」だけではありません
ここはご家庭にお伝えしたいところです。
お子さんが教室に入りづらそうなとき、選択肢は「教室に行く」か「家にいる」かの2つだと思われがちです。そんなことはありません。
そういう過ごし方もできますので、学校側に相談してみてください。図書室で過ごすという形は、実際にあります。
そして、この「本を読まなくてもいてよい場所がある」ということ自体が、自己肯定感に効きます。何かができるから居ていいのではなく、いるだけで居ていい場所だからです。
読み聞かせが自己肯定感を育てる、3つの理由

① 「一緒にいる時間」が安心感の土台になる
読み聞かせの時間は、親子が並んで座り、同じ物語に集中するひとときです。テレビを見るのでも、勉強をするのでもない。ただ、一緒にいて、同じものを感じる時間。
この「一緒にいてくれる」という体験の積み重ねが、子どもの心に「自分は大切にされている」という感覚をつくります。
心理学では、この感覚を「安全基地」と呼びます。安心できる場所があるからこそ、子どもは外の世界に踏み出せるのです。
② 親の声が「あなたを見ているよ」のメッセージになる
読み聞かせをするとき、親は子どもの顔を見ながら読みます。子どもが笑えば一緒に笑い、怖い場面では「大丈夫だよ」と声をかけることもある。
この「親が自分の反応を受け取ってくれている」体験は、子どもにとってとても重要です。
「自分の感じたことに意味がある」「自分が何かを感じたとき、ちゃんと見ていてくれる人がいる」。そういう体験が、自分の気持ちを信じる力につながります。
③ 物語の中で「失敗しても大丈夫」を学べる
絵本や児童書の主人公は、たいてい途中で失敗します。転んで、迷って、間違えて、それでも前に進む。
読み聞かせを通じて、子どもはその姿を安全な場所から見つめることができます。「あ、この子も失敗したんだ」「でも最後はうまくいったね」。こうした体験の繰り返しが、「失敗は終わりじゃない」という感覚を育てます。
学校で「できる・できない」を毎日比べられているこの年代の子にとって、物語の主人公の失敗と回復を眺める時間は、「失敗した自分もここにいていい」と思える、静かなリハビリのような時間になります。
物語が「クッション」になる

冒頭の話に戻ります。
喧嘩のお話を読んだあとに、子どもが「今日、喧嘩した」と言い出したこと。友だちが出てくる絵本を読んでもらうと、友だちのことを思い出すのかもしれません。
大事なのは、わたしが「何かあった?」と聞いたわけではないということです。
直接聞かれると、子どもは話せません
「今日、学校どうだった?」と聞いても、返ってくるのは「ふつう」や「覚えてない」です。
いやなことがあった日ほど、そうなります。自分から言葉にするには、その出来事に近すぎるからです。
ところが物語が挟まると、話せることがあります。絵本の中の子が喧嘩して、仲直りする。それを見ているうちに、自分のことや自分の気持ちと距離が置けるのだと思います。
物語がクッションになって、直接は話しにくい気持ちが出てくる。話す相手が「わたし」ではなく「その場」になるので、責められる感じがしないのだと思います。
出てきたときに、評価しないこと
ここがいちばん大事なところです。
「今日、喧嘩した」と言われたとき、アドバイスをしないこと。「それはあなたが悪いんじゃない?」も「そんな子とは遊ばなくていいよ」も、どちらも要りません。
わが家のときも、何も言いませんでした。ただ聞いていただけです。そうしたら、子どものほうから「明日、ごめんね言う」と出てきました。
自分で気持ちを整理して、自分で決めた。これができたという経験そのものが、自己肯定感になります。親が答えを出してしまうと、この経験は子どものものになりません。
どんな声かけのテクニックよりも、「評価せずに受け止める」ことのほうが効きます。子どもが話し出さないときの聞き方は、「覚えてない」と返す子が話し出す聞き方の記事でもお伝えしています。
自己肯定感を育てる読み聞かせのポイント

子どもの反応を、そのまま受け取る
「この場面、どう思った?」と聞いてみてください。正解を求める必要はありません。
子どもが「こわかった」「かわいそう」「おもしろかった」と感じたことを、そのまま受け取りましょう。「そっか、こわかったんだね」と返すだけで十分です。自分の気持ちを受け取ってもらえる体験が、自己肯定感を育てます。
読み聞かせを、答え合わせの場にしない
読んだあとに「感想を言いなさい」と求めたり、「この本のテーマは何だと思う?」と正解を問うような聞き方は、プレッシャーになることがあります。
読み聞かせの時間は、テストではなく、共有の時間です。子どもが何も言わなくても、ただ「楽しかったね」で終わっていい。
学校では一日中、答え合わせをされています。家の読み聞かせまで「答え合わせの場」になってしまうと、子どもの逃げ場がなくなってしまいます。「ここでは何を感じてもいい」——その空気こそが、いちばんの栄養です。
できれば毎日、5分でも
特に低学年の子どもにとって、読み聞かせは感情を安定させる大切なルーティンです。
慣れない学校生活、習い事、人間関係。子どもは外でとても頑張っています。その頑張りをねぎらう時間として、1日5分だけでも読み聞かせをしてあげてください。
「今日も1冊読んでもらえた」という小さな安心が、翌日また外で頑張れる力になります。
とはいえ、毎日は難しいものです。わが家もいまは週4日くらいで、習い事などで寝るのが遅くなる日はスキップしています。読めない日があることより、やめてしまうことのほうが影響が大きいと思っています。
「評価されない時間」は、ほかにも作れます
この記事では「読み聞かせは評価されない時間だから効く」と書いてきました。
では、読み聞かせが終わったあとはどうすればいいのか。わが家にあるのは、2つです。
- ただ話している時間——聞き取りでも、指示でもない話
- トランプやウノをしている時間
どちらも、「できる・できない」から解放される時間になっています。その時間のなかでは、言いたいことを言って、思いっきり笑っていられます。
親のほうも、解放されています
ひとつ気づいたことがあります。
親子という関係ではなくなる時間があると、親も癒されます。
立場でいると、窮屈になるときがあります。指示する側と、される側。教える側と、教わる側。ずっとその形でいると、お互いに疲れます。
トランプの時間は違います。子どもは子どもから解放され、親は親から解放されます。
だから「自己肯定感のために読み聞かせをしなければ」と思わなくて大丈夫です。評価が持ち込まれない時間なら、形は何でもかまいません。
読み聞かせが続かない時期は、トランプでいいのです。
きょうだい一緒だと、うまくいかないこともあります

「その子だけの時間を作れると理想的」とよく言われます。わが家はどうかというと、読み聞かせは一緒にしています。
そして正直に書くと、うまくいかないことのほうが多いです。
どちらの本を先に読むかで、喧嘩になります
どちらかの好みに偏らないようにはしています。でも、2人とも読んでほしい本がある日は、2冊読むにしてもどちらの本を先に読むかで喧嘩になるのです。
やっていることは単純です。
- 我慢したほうには、次の日に先に読む
- あるいは、別の時間に読み聞かせをする
特別なことではありません。ただ、意識してやっています。
小さなわだかまりを、ためない
なぜそこまでするのかというと、きょうだい間のわだかまりは、小さいことであっても、その後の感情や関係に影響があると思っているからです。
「いつも下の子が優先される」「自分だけ我慢させられる」。そういう感覚が積み重なると、自分は大事にされていないという感覚につながっていきます。読み聞かせは毎晩のことなので、積み重なりやすいのです。
だから、なるべく不満がたまらないようにしています。
とはいえ、うまくいかないことも多く、喧嘩は絶えませんが。
理想どおりにできているご家庭は、たぶんありません。完璧にやることより、「気にかけている」ということ自体が子どもに伝わればいいのだと思っています。
やめどきは、親が決めなくていいのかもしれません

「中学年になったら、そろそろ卒業でしょうか」と考える方は多いと思います。
わが家は、上の子が小学6年生、下の子が小学4年生です。読み聞かせは、まだ続けています。
照れくさがられたことも、「もういいよ」と言われたことも、いまのところありません。いつやめるのかも、決めていません。
もちろん、ご家庭によって違うと思います。ただ、「この年齢だからもうやめないと」と親のほうから区切る必要はないということは、お伝えしておきたいです。
自己肯定感という点から見ると、この「終わりを決めていない」ことにも意味があります。読み聞かせの時間は、何かの目的のためにあるわけではないからです。字が読めるようになったら終わり、というものでもない。
目的のない時間を、毎晩10分だけ一緒に過ごす。それが「あなたと過ごす時間を取っている」というメッセージになります。子どもが要らないと言うまで、続けていいのだと思います。
やめどきのサインについては、読み聞かせはいつまで続ける?の記事にまとめています。
つい、やってしまいがちなこと

| つい言ってしまうこと | 子どもが受け取るもの | 代わりに |
|---|---|---|
| 「もう少し難しい本にしたら?」 | いまの自分ではダメなんだ | 「いい本選んだね」 |
| 「この本のテーマは何だと思う?」 | 正解を言わないといけない | 「どこが好きだった?」 |
| 「感想を言いなさい」 | 感じたことを採点される | 何も言わなくていい |
| 「それはあなたが悪いんじゃない?」 | 話さなければよかった | ただ聞く |
どれも、よかれと思って出てくる言葉です。わたし自身も言ってしまったことがあります。
共通しているのは、子どもの選んだこと・感じたことに、大人が点数をつけてしまっているという点です。読み聞かせの時間からそれがなくなるだけで、その時間の意味は変わります。
「もっと難しい本を」と言われたら
大人の側から「もっと難しい本を読ませたい」という声が出ることがあります。
お気持ちはわかります。でも、お答えはいつも同じです。面白いと思わなければ、子どもは読みません。
これは大人も同じです。興味のない本を読むことほど、苦痛なことはありません。本を読むのは、それだけエネルギーがいる作業だからです。
難しい本を渡された子は、読めないのではありません。読む理由がないのです。
どうしても読ませたい本があるときは
それでも読んでほしい本がある場合は、方法があります。
その本について、説明をするところまではしてください。あらすじ、子どもが興味を持てそうな内容、子どもを惹きつける評判。伝えていいのは、ここまでです。
そして、いちばん大事なところ。「読んでほしい」という気持ちが悟られないように、が大切です。
理由ははっきりしています。自分で選んだ本は魅力的ですが、渡された本は熱量ゼロからのスタートだからです。
ゼロから熱をわかせるのは、大変です。その熱をわかせられないと、読ませるのは難しい。だから「読みたい」という気持ちが自分の中から出てくる形にしてあげてください。
自己肯定感の話に、戻ります
ここが自己肯定感とつながっています。
「もっと難しい本を」と言われた子が受け取るのは、本の情報ではありません。「いまのあなたでは足りない」というメッセージです。
選んだ本を否定されることが続くと、子どもは選ばなくなります。選ばなくなれば、読まなくなります。
大事なのは、本を楽しむこと。ここは絶対にゆずれません。
自己肯定感を育てる本の選び方
テーマから選ぶなら、こんな本が向いています。
- 「ありのままの自分でいい」を伝える本——主人公が自分らしさを肯定されるストーリー
- 「失敗してもまた立ち上がれる」を描く本——転んでも、迷っても、最後には前に進む物語
- 「気持ちを言葉にする」ことを助ける本——感情を丁寧に描いた絵本は、子どもが自分の感情を理解するヒントになります
- 友だちとの関係が出てくる本——冒頭の「今日、喧嘩した」のように、自分の出来事を思い出すきっかけになります
ただし、「自己肯定感を育てるための本」として渡さないでください。子どもは、大人の意図にすぐ気づきます。気づいた瞬間に、その本は説教の道具になってしまいます。
面白そうだから読む。それだけで十分です。効果は、あとからついてきます。
感情を言葉にする力の育て方は、感情の言語化が育む自己調整力の記事でも詳しく紹介しています。
よくある質問
まとめ:読み聞かせは「安心」を届ける時間
- 読み聞かせが効くのは、「できる・できない」の物差しが一切ない時間だからです
- 「どうせ読めない」には、「宝さがしみたいに探してみてね」。能力の問題を、宝さがしに変えてしまう
- 子どもが選んだ本を、まず肯定する。大事なのは本を楽しむこと。ここはゆずれません
- 苦手意識が強い子には、本の話をしない。まずその場所に馴染むところから
- 物語がクッションになると、直接は話せない気持ちが出てきます。出てきたら、評価せずに聞くだけ
- きょうだい一緒でも大丈夫。完璧にできなくても、気にかけていることは伝わります
「明日、ごめんね言う」。あの一言は、わたしが引き出したものではありません。物語と、静かな時間と、何も言わずに聞いていたことが、子どもに自分で整理する余地をくれたのだと思っています。
特別なことは何もしなくて大丈夫です。ただ、隣に座って、声を届ける。今夜、一冊だけ。
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