こんな方におすすめの記事
- チャレンジタッチ(進研ゼミ小学講座)を検討中で、「本を読まなくなったらどうしよう」と不安な方
- 「スマホを渡したら、スマホばかりになった」という話を聞いて、端末を増やすことをためらっている方
- タブレット学習と読書、どちらもあきらめたくない方
- 学習専用のタブレットと、一般のタブレット・スマホの何がちがうのかを知りたい方
- すでにタブレット学習をしていて、読書の時間が減った気がしている方
この記事は、小学生(低学年〜高学年)のお子さんの保護者の方に向けて書いています。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。紹介している商品・サービスは、私自身が良いと思ったものをお伝えしています。
「チャレンジタッチ、よさそうだと思うんです。でも、始めたら本を読まなくなりそうで」
学校司書として働いていると、この不安をよくうかがいます。そして、その気持ちはとてもよくわかります。スマホを渡したら、スマホばかり見るようになってしまった。 そんな話は、あちこちで聞くからです。
家に画面が1台増えるということが、そのまま「読書の時間が1つ減る」ことに思えてしまう。タブレット学習をためらう理由の多くは、教材の中身ではなく、ここにあるのではないでしょうか。
先に、結論をお伝えします。
チャレンジタッチを始めても、読書の時間はきちんと確保できます。しかも、両立はむずかしくありません。
理由はひとつです。タブレット学習は、学習専用のタブレットで行うからです。
心配されているのは、たぶん学習専用タブレットの話ではありません。スマホや、家族で使う一般のタブレットの話です。この2つは、同じ「画面」でも、家の中での振る舞いがまったくちがいます。
この記事では、その差をはっきりさせたうえで、タブレット学習を安心して始めるために知っておきたいことを、学校司書の目線でお伝えします。
なお、進研ゼミの端末には「まなびライブラリー」という電子図書館が入っています。読書という観点から見ると、ここがかなり大きいポイントになります。中身は前回の記事でくわしく紹介しました。


結論:チャレンジタッチと読書は、両立します
結論:学習専用タブレットには「終わり」があります。だから、読書の時間を食いつぶしません。
学習専用タブレットには、終わりがある

まず、ここがいちばん大事なところです。
進研ゼミのようなタブレット学習は、子どもが時間を忘れて何時間もやってしまう、ということがめったに起きません。 理由は3つあります。
ひとつめは、レッスンの数が決まっていること。 その月に配信される教材は有限です。がんばって進めれば、その日のぶんはちゃんと終わります。終わったら終わりです。
ふたつめは、入っているゲームの性質です。 教材に取り組むと遊べるゲームはありますが、パズルなど短い時間で区切りがつくものが中心です。対戦相手が待っているわけでもなく、毎日ログインしないと損をする作りでもありません。
みっつめは、そもそも学習用の端末だということ。 動画サイトも、SNSも、友だちとのやり取りも、入っていません。開いても、勉強に関係するものしか出てきません。
この3つがそろっているので、学習専用タブレットは「終わりのある画面」として家の中に置けます。
注意が必要なのは、一般のタブレットとスマホのほう

一方で、本当にむずかしいのは、何にでも使える端末のほうです。
スマホや家族用のタブレットには、動画も、ゲームも、SNSも、全部入っています。そして、そのどれにも終わりがありません。 次の動画がすすめられ、次のステージが用意され、通知が届きます。
これをコントロールするのは、正直なところ、かなり大変です。読書が好きな子でさえ、本を置いて画面のほうを選んでしまうことがあります。 本人の意志が弱いからではありません。あちらは、離れにくいように本気で作られているからです。
2つの端末は、ここがちがいます
| 学習専用タブレット(進研ゼミなど) | 一般のタブレット・スマホ | |
|---|---|---|
| 入っているもの | 教材・学習ゲーム・電子図書館 | 動画・ゲーム・SNS・その他すべて |
| 終わり | ある(その月のレッスンは有限) | ない(次がすすめられ続ける) |
| 通知 | ほとんどない | 常に届く |
| 1回あたりの時間 | 数十分で区切りがつく | 際限なく延びやすい |
| 読書との関係 | 電子図書館が入っていれば、むしろ増える | 読書の時間を奪いやすい |
「タブレット=本を読まなくなる」は、この2つを一緒にしたときに生まれる誤解です。
読書という面から見るかぎり、タブレット学習をためらう理由は、ほとんど見当たりません。 むしろ進研ゼミのように電子図書館が付いてくる教材なら、始めた日から、家の中で読める本が900冊前後増えます。
心配されている話は、たぶん「別の端末」のことです
スマホの話が、そのまま学習タブレットの話になっている
「タブレットを持たせたら本を読まなくなった」という体験談は、たしかにあります。ただ、よく聞いてみると、その多くはスマホや家族用タブレットの話です。
- 動画を見始めたら止まらない → 動画サイトが入っている端末の話
- ゲームに何時間も使う → 課金や対戦があるゲームの話
- 夜中まで手放さない → 友だちとやり取りができる端末の話
このどれも、学習専用タブレットでは起こりません。 入っていないものは、使えないからです。
「画面を1台増やすこと」がこわいのではありません
不安の正体は、画面の台数ではなく、その画面が家の中でどうふるまうかです。
終わりのある画面なら、増えても生活は崩れません。終わりのない画面は、1台でも生活を作り替えてしまいます。
だからこそ、学習専用タブレットとスマホは、分けて考えていただきたいのです。同じ心配を当てはめる必要はありません。
むしろ、順番としては学習タブレットが先のほうが安心です
これは司書としての実感なのですが、最初に持つ画面が「終わりのある画面」だと、その後がずいぶん楽になります。
「画面は、決まった時間だけ使って、終わったら閉じるもの」という体験を先にしておけると、あとでスマホを持つときの基準になります。逆に、最初の画面が終わりのないものだと、あとから区切りを教えるのはかなり大変です。
スマホやゲームのルールづくりで苦労されている方は、「スマホ・ゲームの約束」を守らないのはなぜ?親子で納得できるルールの作り方もあわせてご覧ください。
一般のタブレット・スマホで読書が減る、5つの理由
ここからは、注意が必要なほうの端末の話です。なぜあれほど強いのかがわかると、家の中での置き方も決めやすくなります。
1. 入口がひとつしかない
スマホや一般のタブレットは、「端末を開く」というひとつの入口の中に、全部が入っています。
動画も、ゲームも、写真も、友だちからの連絡も、全部この中です。子どもは端末を開いた瞬間に、その全部を目にします。
選択肢は、目に入った時点でもう競争を始めています。 何をするか決めて開いても、開いた画面には別のものも一緒に映っている。これは意志の問題ではなく、視界の問題です。
2. 「終わり」が用意されていない
本には最後のページがあります。「今日はここまで」が向こうからやってきます。ところが動画にも、多くのゲームにも、区切りが用意されていません。 次のステージ、次の動画が、途切れずに続きます。
すると、読書のために取っておいたはずの時間が、後ろから食べられていきます。 「30分だけ」のつもりが40分になり、気づけば寝る時間で、本を開く余地がなくなっている。
読書の時間が消えるのは、子どもが本を嫌いになったからではなく、前の活動に終わりがなかったからであることのほうが、ずっと多いです。
3. 通知が、こちらの都合を無視して届く
紙の本は、読んでいる途中で話しかけてきません。ところがスマホや一般のタブレットは、子どもが何をしていても割り込んできます。
読書はいったん途切れると、戻るのに力がいります。物語の中に入り直さなければならないからです。通知は、その入り直しを何度も要求してきます。
4. 「画面=楽しいもの」という結びつきが、先にできあがる
早い時期から動画やゲームに触れていると、「画面を見る=楽しいことが起きる」という結びつきが強くできます。
困るのは、そのあとで紙の本を差し出したときです。紙の本は、開いた瞬間には何も起きません。音も鳴らないし、光りもしないし、正解しても褒めてくれません。楽しくなるのは、しばらく読み進めたあとです。
この「立ち上がりの遅さ」に耐えられなくなる子は、たしかにいます。ただ、これは読めなくなったのではありません。立ち上がるまでを、大人が少し支えてあげればいいだけです。方法は後半に書きます。
5. 減っているのは時間ではなく「選ぶ力」

これは、図書室で見ていて強く感じることです。
放課後や夕方、子どもは思っている以上に疲れています。 学校で1日ずっと判断し続けて帰ってくるので、家に着くころには「自分で決める力」がかなり減っています。
わかりやすいサインがあります。何を聞いても「どっちでもいい」「なんでもいい」「覚えてない」と返ってくるとき、それは疲れている証拠です。 反抗でも、無関心でもありません。決める力が、その日のぶんだけ尽きているのです。
そして、この状態で読書をするのは、よほどの本好きでないかぎりむずかしいです。
読書は、自分で能動的に読まないと1ページも進まないメディアだからです。 何を読むか選び、開き、目を動かし、頭の中で場面を組み立てる。全部こちら側の仕事です。向こうからは何もしてくれません。
一方、動画やゲームは、決める力をほとんど使いません。始まりも続きも向こうが用意してくれます。だから疲れているときは、どうしてもそちらへ行ってしまいます。
「時間はあるはずなのに読まない」の正体は、たいていこれです。時間を作るより、選ばなくていい状態を作るほうが効きます。
進研ゼミのタブレットは、読書にとってむしろ有利です
ここまで読んでいただくと、学習専用タブレットが心配の対象から外れる理由が見えてきたと思います。ただ、進研ゼミの場合は「安心」だけで終わりません。読書にとって、はっきりプラスになる要素があります。
端末の中に、電子図書館が入っています

進研ゼミの会員は、追加費用なしで電子図書館「まなびライブラリー」が使えます。 900冊前後の本と、ドキュメンタリー中心の動画が入っていて、受講していれば誰でも読めます。
つまり、タブレット学習を始めると、家の中に本の入口がひとつ増えます。
図書館に行く時間がとれない週があっても、子どもが自分で本を選べる場所が家の中にある。これは、読書の習慣づくりの面ではかなり大きいことです。読書を決めるのは、結局のところ「今日読む1冊がすぐそこにあるかどうか」だからです。
「勉強のため」に始めたつもりが、気づいたら本を読む場所も一緒に手に入っていた。 読書の視点から進研ゼミを見たとき、私がいちばん価値があると思うのは、この部分です。
中身、実際の画面、正直な注意点までは前回の記事にまとめています。
学年を上にも下にも、自由に行き来できます
もうひとつ、電子ならではの良さがあります。何を借りたか、まわりに見えないことです。
学年より下の本を読み返したい子。逆に、うんと上の本に手を伸ばしたい子。図書室では、周りの目が気になって手が止まる場面を何度も見てきました。電子なら、その迷いがありません。
読む力を伸ばすいちばんの近道は、本人が「読みたい」と思った1冊を、遠慮なく読めることです。電子図書館は、そこを黙って支えてくれます。
電子で出会って、紙で深く読む
私は、電子の本を「試着室」だと考えています。
電子は、出会いの数を増やすのが得意です。表紙を眺めて、ためし読みをして、合わなければすぐ次へ行ける。図書館まで行かなくても、これが家の中でできます。
紙は、一冊に長くつきあうのが得意です。前のページに戻る、栞をはさむ、読んだ厚みが手に残る。この積み重ねが読書の体力を作ります。
電子で見つけて、気に入ったら紙で読む。 この流れができると、読書は一気に加速します。タブレット学習は、その最初の「出会い」の部分を担ってくれます。
本の選び方に迷ったときは、小学生の語彙力を伸ばす本おすすめ12冊と選び方も参考にしてください。学年別の目安をつけて紹介しています。
本代は、どれくらい浮くのか
もう少し現実的な話もしておきます。児童書は、1冊おおよそ1,300〜1,500円です。月に2冊買えば3,000円前後、シリーズものにはまれば、それ以上になる月もあります。
まなびライブラリーは、この部分に追加費用がかかりません。 受講していれば900冊前後が読み放題で、動画も含まれています。
ただ、正直なところを書きます。我が家は本をほとんど図書館で借りているので、「本代が浮いた」という実感はそれほどありません。 それよりも大きかったのは、図書館に行けなかった週にも、子どもが自分で本を選べる場所が家にあることでした。
本代を減らしたい方にも、読む機会を増やしたい方にも効きますが、効き方は家庭によってちがいます。 図書館が近いご家庭ほど、後者の価値のほうが大きいと思います。
まなびライブラリーが使える進研ゼミ小学講座の教材内容は、公式サイトで学年ごとに確認できます。
ネットと本の違いを知っておく


タブレットと本の関係がよく見える場面があります。学校の調べ学習です。
小学校では、たとえば国をひとつ決めて、その国について調べる、といった時間があります。担任の先生にもよりますが、「タブレットで調べてもいいし、図書室の本で調べてもいいよ」と、子どもに選ばせることが多いです。
タブレットで調べ始めた子は、図書室に来ません
そして実際、タブレットで調べ始めた子は、図書室に来ないことがほとんどです。
無理もありません。検索すれば、知りたいことがその場ですぐ出てくるからです。わざわざ図書室まで歩く理由がない。これは合理的な判断だと思います。
一方で、最初から図書室に来る子もいます
ところが、日頃から「調べものは本でする」が身についている子は、はじめから図書室に来ます。
学校の図書室には、授業で使う調べもの用の本がひととおりそろっています。しかも小学生向けに書かれているので、文章も図解もわかりやすい。 必要な情報が、順番に整理されて載っています。
本を選ぶ子は、「本を見れば、ほしい情報がまとまって載っている」と知っているのです。 ネットの、まとまりのない雑多な情報とはちがいます。
どちらが正しい、という話ではありません
タブレットで調べても、もちろんかまいません。 速さでは本にできないことです。
ただ、目的によっては、本で調べたほうが早くたどりつけることもあります。 全体像をつかみたいとき、順を追って理解したいとき、どこまで調べれば十分かを知りたいとき。こういう場面では、まとまった1冊のほうが強いです。
この2つのちがいを知っている子は、より深く学べます。 どちらか一方に決めるのではなく、使い分けられることが力になります。
タブレット学習と読書の関係も、まったく同じです。競わせるものではなく、役割がちがうだけなのです。
「ネットで調べればいいのでは」という子への答え方は、「ネットで調べればいい」と言う子に何と答える?AI時代に読書が必要な理由にくわしく書きました。
タブレット学習と読書を両立する方法
やることは4つだけです。むずかしいことはひとつもありません。
1. 読書の時間を、1日のどこかに確保しておく
いちばん効きます。そして、いちばん見落とされます。
大事なのは、「あいた時間に読む」ではなく、読む時間のほうを先に決めておくことです。あいた時間は、たいてい別のもので埋まります。
タブレット学習の前でも、後でも構いません。 本が好きな子は、教材を終えたあとに読みたくなることもありますし、朝の10分がいちばん落ち着く子もいます。ご家庭の生活に合う場所でいいのです。決まってさえいれば、順番は問いません。
長さも10分で十分です。長さより回数のほうが効きます。時間の目安については小学生の読書時間は何分が効果的?にまとめました。
ひとつだけコツがあります。終わりを決めておくと、始めるハードルが下がります。 「この章まで」「タイマーが鳴るまで」「10分」。どれでも構いません。終わりが見えない行為は、始めるのに勇気がいるからです。
そして、読み終わりに感想を聞かないでください。 感想を求められると、読書は「あとでテストがあるもの」になります。聞くなら翌朝、雑談として。
2. 一日の終わりだけは、紙にする


寝る前の時間だけは、紙の本にする。 これも強くおすすめしています。
寝る前は、端末を持ち込みたくない時間帯です。そして同時に、一日でいちばん「終わり」を作りやすい時間帯でもあります。眠くなれば自然に終わるので、大人が止める必要がありません。
低学年〜中学年なら、読み聞かせでも構いません。 「もう大きいのに」と思われるかもしれませんが、小学生への読み聞かせはむしろ効きます。くわしくは寝る前の読み聞かせが子どもの睡眠の質を高める理由をご覧ください。
3. 本の置き場所を、端末の充電場所のとなりにする


これは、今日すぐできて、効果が長く続く方法です。
タブレットを充電する場所のとなりに、本を数冊置いてください。
充電中は端末が使えません。その手持ちぶさたな数分に、たまたま手が届く場所に本がある。これだけで、開かれる回数が変わります。読み終わっていなくても構いません。「そこにある」ことのほうが大事です。
置く本は、子どもが自分で選んだものにしてください。親が選んだ本ばかりだと、置き場所ごと避けられます。
4. まなびライブラリーの入口を、最初に教えておく
進研ゼミを始めたら、最初の一度だけ、大人が一緒に開いてみてください。
タブレット(チャレンジパッド)の場合、まなびライブラリーは「トレジャーランド」という場所の中にあります。教材の画面からは直接行けません。 ここを知らないまま「勉強のためだけ」に使っている家庭は、本のコーナーに一生たどりつきません。せっかく付いてくるものなので、これはもったいないです。
そのとき、最初に借りる5つは、子どもに全部選ばせてみてください。 ジャンルがばらばらでも大丈夫です。むしろ、それが健全です。
もうひとつ、パソコンやスマートフォンから使うという方法もあります。まなびライブラリーは会員番号があればパソコンやスマホからも読めて、そちらの画面にはゲームが並んでいません。 本だけの画面になるので、集中しやすくなります。紙のテキストで受講している家庭でも使えます。
入口さえ教えておけば、あとは子どもが自分で選びます。 大人がすることは、ほとんどこれだけです。
これから始めるかどうかを迷っている方は、まず公式サイトで学年ごとの教材を見てみてください。
つい言ってしまう一言と、代わりの声かけ
読書のことで、つい出てしまう言葉があります。私も言ってしまいます。ただ、少し変えるだけで届き方が変わるので、参考までに。
| つい言ってしまう | 子どもに届いていること | 代わりの声かけ |
|---|---|---|
| 「その本、もう読んだでしょ」 | 同じ本を読むのは悪いこと | 「それ好きだねえ。どこが好き?」 |
| 「読むならもっとちゃんとした本を」 | 自分の選び方はまちがっている | 「次はどれにする?」(選ばせる) |
| 「タブレットの本でいいから読みなさい」 | 電子は本のかわりの安いもの | 「気に入ったら紙でも読もうか」 |
| 「読んだら感想を聞かせてね」 | 読書にはテストがついてくる | (翌朝、雑談として聞く) |
読書に関しては、大人が口を出すほど遠のきます。 選ばせて、置いておいて、あとは黙って見ている。これがいちばん効きます。
学年別・タブレット学習と読書のバランス
同じ「両立」でも、学年によって効く手が変わります。
| 学年 | この時期の様子 | 向いているやり方 |
|---|---|---|
| 低学年(1〜2年) | 一人で切り替えるのは、まだ無理 | 大人が時間を決めて渡す。読書は読み聞かせでよい。端末はリビングだけ |
| 中学年(3〜4年) | 自分で選べるようになる | 読書の時間を1日のどこかに固定する。電子図書館の入口を教えるのはこの時期 |
| 高学年(5〜6年) | 管理を任せたいが、まだ揺れる | 中身は任せる。紙の本と新聞で「画面以外の入口」を増やす |
低学年のうちは、切り替えを子どもにまかせないでください。 大人が用意してあげていい時期です。
高学年になったら、細かく管理するほど反発します。 このころは中身を任せるほうがうまくいきます。読み聞かせをいつまで続けるかについては読み聞かせはいつまで続ける?目安は小3も参考にしてください。
高学年には「新聞」という選択肢もあります
高学年で「本は読まないけれど、画面以外の入口も持たせたい」という場合、子ども新聞は使いやすい入口です。
理由は3つあります。紙なので通知が来ない。1記事が短いので立ち上がりが軽い。そして毎週(毎日)届くので、こちらが用意しなくても勝手に補充される。
読売KODOMO新聞は週1回・月550円なので、「毎日届くと読み切れない」という家庭にも向いています。本と新聞の組み合わせについては「本は読むのに国語が苦手」の原因と対策にくわしく書きました。
電子書籍は「読書」に入るのか
タブレット学習を検討している方から、よく聞かれます。結論から言うと、入ります。 ただし、得意なことがちがいます。
| 得意なこと | 苦手なこと | |
|---|---|---|
| 紙の本 | 一冊に長くつきあう/前に戻る/読んだ量が手に残る/通知が来ない | すぐに手に入らない/置き場所がいる |
| 電子の本 | 出会いの数を増やす/すぐ読める/人の目を気にせず選べる | 深く読み込みにくい/手元に残らない |
電子の本は「読み込む」のには向きません。 前のページに戻る、地図や人物紹介を何度も見返す、といった読み方は紙のほうが圧倒的にやりやすいです。
けれども、出会いの数では紙が電子にかないません。 図書館に行かなくても、その場で表紙を眺めて、ためし読みまでできるからです。
だから答えは、どちらかを選ぶことではありません。電子で出会い、紙で深く読む。 この役割分担ができていれば、電子書籍は立派な読書です。むしろ、出会いの数が増える分だけ有利です。
読書が学力につながる仕組みについては読書で学力が伸びる理由に、読解力の育ち方については小学生の読解力のつけ方にまとめています。
どうしても本が選べない、というとき
「読ませたいけれど、うちの子に合う本がわからない」という声もよくいただきます。
本が選ばれない理由のひとつは、選択肢が多すぎることでもあります。900冊あっても、選べなければ0冊と同じです。
わが家では、子どもに合う本を提案してくれるサービスも使っています。アプリで本を選び、実際に読むのは紙の本という形なので、この記事で書いてきた「電子で出会って、紙で読む」とちょうど同じ流れになります。兄弟で使った正直な感想はヨンデミーの口コミ・評判と料金にまとめました。
ヨンデミーを兄弟で使った正直レビューはこちらうまくいっているかを見分ける、4つのサイン
始めたあとに見ていただきたいのは、読書の冊数ではなく、次の4つです。
- 端末を閉じたあと、手持ちぶさたな時間があるか(すぐ次の画面に移らない)
- 同じ本を2回読むことがあるか(消費ではなく、つきあいになっている)
- 本の話を、こちらが聞かなくてもしてくるか
- 「この本の続き、あるかな」と言うことがあるか
冊数は増えたり減ったりします。大事なのは、本が「選択肢の中に残っているか」です。 選択肢の中にありさえすれば、いつでも戻ってこられます。
一人で読む力の育て方は小学生が「自分から本を読む子」になる関わり方にまとめています。
よくある質問
まとめ|安心して、チャレンジタッチを始めましょう
「タブレット学習を始めたら、本を読まなくなったらどうしよう」
その不安に、最後にもう一度お答えします。タブレット学習を始めても、読書の時間は確保できます。両立はむずかしくありません。
要点を並べます。
- 学習専用タブレットには「終わり」がある。 その月のレッスンは有限で、動画サイトもSNSも入っていない
- 心配されている話の多くは、スマホや家族用タブレットのこと。 何にでも使える端末は、たしかにコントロールがむずかしい
- この2つを一緒にしなければ、不安のほとんどは消えます
- 進研ゼミの場合は、電子図書館が付いてくる。 家の中に読める本が900冊前後増える
- やることは4つだけ。 読む時間を決める/寝る前は紙/本を充電場所のとなりに/電子図書館の入口を教える
- 電子で出会って、紙で深く読む。 競わせるものではなく、役割がちがうだけ
学校の調べ学習でも同じことが起きています。タブレットで調べる子と、図書室で調べる子。どちらが正しいのでもなく、両方を知っている子がいちばん強いのです。
タブレットが入ると読書が減る、ということはありません。減るとしたら、それは読む時間を決めていなかったからです。
読む時間をひとつ決めておく。それだけで大丈夫です。
そのうえで、司書としてもうひとつだけお伝えしたいことがあります。
本は「読ませたい」と思ってから用意したのでは、たいてい間に合いません。 読みたくなった日に、手の届くところに1冊あるかどうか。それが読む子と読まない子を分けています。
その1冊を、家の中に用意し続けるのは、想像以上に大変です。図書館は「行きたいのに、いちばん後回しになる場所」ですから。進研ゼミのように電子図書館が付いてくる教材は、その役目を毎日、黙って引き受けてくれます。
勉強のために始めたはずが、読書の環境まで一緒に整う。迷っていらっしゃるなら、読書の面からはためらう理由はありません。安心して始めていただいて大丈夫です。
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